研究課題/領域番号 |
14023101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
平野 葉一 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20189856)
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研究分担者 |
平野 葉一 東海大学, 文学部, 教授 (20189856)
岩下 哲典 明海大学, ホスピタリティー・ツーリズム学部, 教授 (30296230)
白杉 悦雄 東北芸術工科大学, 教養部, 助教授 (30296032)
若松 正志 京都産業大学, 文化学部, 助教授 (20230922)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2005
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キーワード | 数学史 / 和算 / 史料論 |
研究概要 |
[総論]現在、近世目本数学史(和算史)の「通説」と言われるものは、明治以来各地で収集されてきた膨大な数の和算史料に基づいて組み立てられている。本研究では、それらの史料の総合的な所在調査と目録作成を平成14年度以来、実施してきた。本年度は研究の最終年度として、これまで収集してきた情報を『国書総目録』その他の目録の情報と照合する作業を重点的に進めてきた。 この照合作業によって幾つかの新知見も得られた。例えば、現在成立年代の判明している和算史料はその大半が19世紀になってから成立していることが明らかになった。また、既存の目録の書誌情報と、現地調査によって確認した情報の間にかなりの食い違いも認められた。東京大学総合図書館所蔵和算史料の内、約50点近くが『国書総目録』の記載から漏れていたのはその一例である。 平成18年3月現在、目録の上で確認のできた和算史料の総件数は約20,000件であるが、本研究によってさらに数千件規模の新出史料・再発見史料の情報を追加することができる見込みである。それらをまとめた「総合目録」は、本研究終了後、研究成果として平成18年度内に公開をする予定である。 [個別調査成果]本年度調査を実施した機関・地域を列記する。 ・東京大学総合図書館所蔵南葵文庫の調査(数点ほど新資料を再発見した。) ・長野県木祖村内での個人宅調査(近世期の計算帳、帳簿類を調査。) ・宮城県図書館所蔵伊達文庫、養賢堂文庫の和算史料調査(『数度術』を再発見した。)
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