研究概要 |
平成15年度は昨年度の作業に引き続き、未撮影写真の撮影と各個別分野の資料の予備調査に重点を置いて活動し、以下成果を得た。 1.トヨタコレクション資料について、領域を横断した器物資料研究の基礎データベースを構築するため、平成14年度に調査したデータと資料写真を「江戸のモノづくり」研究者用ホームページ上に公開した。 2.ラジオ、蓄音機など昨年度未撮影の写真撮影及び調査用ディテール写真の撮影と資料全体の把握調査を継続して行い、その結果を「トヨタコレクション資料の予備調査報告」として、国立科学博物館研究報告E類に発表した。 3.本特定領域の他の研究者を含む合同調査研究集会を8月、11月、12月に開き、トヨタコレクション資料について、本調査を行った。特にエレキテルは、詳細に調査を行い、国内に現存する関連資料との比較調査も行った。 4.江戸東京博物館が所蔵する赤木コレクションについては、昨年度に引き続き研究協力者とともに、約1,800点の資料計測、カード写真スキャニング、デジカメ撮影及び、約500点のポジフィルム撮影を行ない,全3,361点の資料台帳の整備をトヨタコレクションの仮分類に従い行なった。合わせて、データをデジタル化しCD-ROMに焼いた。 4.平成14年度及び15年度の予備調査結果を取り込み,中間報告としてトヨタコレクション全品のカタログを作製した。
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