研究概要 |
JALSGのAML97、APL97、ALL97のプロトコールの症例(AML97では、BM117検体、PB196倹体、APL97では、BM58検体、PB236検体、ALL97では、BM33検体、PB186検体)を競合的RT-PCR法を用いて、検体中のWT1 mRNA量を定量。検出感度は10コピー/μg RNAであった。 (1)FAB分類別にみた診断時のWT1コピー数の平均は、MO(PB6.8X 10^4),M1(BMt7.2X10^4,PB5.0X10^4),M2(PB7.2X10^4,BM4.8X10^4),M3(PB1.0X10^5,BM1.0X10^5),M4(BM5.9X10^4,PB6.2X10^4),M5(PB1.1X10^5,BM2.0X10^4),M6+M7(BM1.2X10^5),L1(BM1.1X10^4,PB1.5X10^3),L2(BM3.2X10^4,PB4.8X10^3)であり、M3で初診時のWT1 mRNAのコピー数が高い傾向が見られたが、各subtype間で、著変はなかった。WT1 mRNAの発現量は、骨髄の方が末梢血よりも高い傾向が見られた。また、AMLの方が、ALいこ比し、WT1 mRNAの発現量が多かった。 (2)診断時のBMでのWT1 mRNA発現量は、CR rate、RFS、OSのいずれにも影響を与えない。診断時のPBでのWT1 mRNA発現量は、CR rate,OSには影響を与えないが、RFSについては影響を与え、1000コピー/μg RNA以上の患者の方が、有意にRFSが長い。
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