研究課題/領域番号 |
14033247
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
松岡 正明 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70222297)
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研究分担者 |
神山 圭介 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30296553)
西本 征央 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80180652)
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キーワード | ik3-1 / ik3-2 / p53 / ARF / アポトーシス / 細胞周期停止 / cdk2 / cdk3 |
研究概要 |
1)分裂細胞におけるik3-2遺伝子の機能-癌抑制遺伝子p53との機能連関の解明。 ik3-1の同類遺伝子ik3-2の機能を検討した。ik3-1と同様に、ik3-2はp53誘導性細胞死を増強する機能も有するが、それ以外に、ik3-1と異なり、ik3-2は単独高発現で、U2骨肉腫培養細胞死誘導を惹起することが明らかになった。さらに、後者の作用はp53非依存性に出現することも判明した。種々のik3-2 deletion mutantを作成し、細胞死アッセイを行い、両作用の責任領域を特定した。その結果、C末サイクリンボックス相同領域にp53誘導性細胞死増強作用を担う機能があり、また、N末70残基領域に両作用を担う機能があることが判明した。 2)ik3遺伝子群と癌抑制遺伝子ARF機能的連関の検討。 以前、ik3-1がp19ARFと結合し、核小体に移行することを見い出していたが、ik3-1のC末サイクリンボックス相同領域がこの機能に関わっていることを明らかにした。p19ARFのもつ癌抑制機能のエフェクターのひとつとして、ik3遺伝子群が機能していると考え、まず、p19ARF機能アッセイ系をアデノウィルス発現系を用いて作成した。その結果、予想外にも、p19ARFには細胞周期停止作用以外にp53非依存性細胞死誘導効果があることを偶然発見した。さらに、p19ARF誘導性p53非依存性細胞死誘導にはp19ARFのマウス特異領域を含む複数の領域が関与していることを明らかにした。 3)ik3遺伝子群ノックアウトによるik3遺伝子群の機能解析。 マウスik3-1およびik3-2遺伝子ノックアウトを行うために、まずマウスik3-1遺伝子をクローニングした。
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