• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

ユビキチンリガーゼBRCA1-BARD1によるDNA修復および転写の制御

研究課題

研究課題/領域番号 14033249
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

太田 智彦  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (60233136)

キーワードBRCA1 / BARD1 / 家族性乳癌 / ユビキチンリガーゼ / 変異 / RINGフィンガー
研究概要

われわれは家族性乳癌の原因遺伝子であるBRCA1およびBARD1がRINGヘテロダイマーユビキチンリガーゼであることを報告したが、この酵素活性がBRCA1の主たる機能であるDNA修復および転写の制御にどうかかわっているかは明らかにされていない。ユビキチンリガーゼの機能を知る上で重要な事項として基質の同定とユビキチン鎖の種類の同定があげられるが、このうち本研究でわれわれはBRCA1-BARD1によって生じるユビキチン鎖がLys-6を介したものである可能性が高いことを見いだしている。変異型のユビキチンを用いたin vitroの系ではK6Rが他のLys-Arg変異に比較して有意にポリユビキチン鎖の形成を阻害した。また、Lys残基を1つだけのこし、他の6カ所を全てArgに変異させたユビキチンを用いたin vivoの系ではK6において他の変異に比較して有意にBRCA1の自己ユビキチン化が認められた。現在はマススペクトロメーター(LC/MS/MS)を用いてin vivoで自己ユビキチン化したBRCA1のユビキチン鎖の同定を行つているがpreliminaryなデータとして、やはりLys-6を介したユビキチン鎖であることが示唆されている。これと平行してBRCA1-BARD1によって生成されるユビキチン鎖がin vitroにおいて26Sプロテアソームによって分解されるか否かを解析中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Daisuke Oyake: "Targeted substrate degradation by an engineered double RING ubiquitin ligase"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 295(2). 370-375 (2002)

  • [文献書誌] 太田智彦: "BRCA1遺伝子と予約的両側乳房切除術"乳癌の臨床. 17(3). 210-216 (2002)

  • [文献書誌] Peter S.Brzovic: "Binding and Recognition in the assembly of an Active BRCA1-BARD1 Ubiquitin Ligase Complex"Proc. Natl. Acad. Sci. U S A. (In press). (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi