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2002 年度 実績報告書

分泌性形態形成因子Wntファミリーのアシル化とその機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14034221
研究機関名古屋大学

研究代表者

門脇 辰彦  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (90313973)

キーワード形態形成因子 / Wntファミリー / Porcupine / タンパク質のアシル化
研究概要

ショウジョウバエWingless(Wg)はタンパク質翻訳と同時に分子内ジスルフィド結合を形成するために糖鎖修飾が阻害され、Porcupine(Porc)はWgのタンパク質翻訳後の糖鎖修飾を促進する。タンパク質翻訳後の糖鎖修飾過程では、アスパラギン結合型糖鎖修飾部位(NXS/T)のOST複合体(小胞体膜に存在する)による認識が律速段階となる。したがって、PorcはWgのアミノ末端ドメインに結合し、さらにWgを小胞体膜にアンカーすることによりNXS/T部位のOST複合体による認識を促進させる機能を持つと推定された。そこで、PorcがWgをアシル化する可能性をショウジョウバエ原虫基を用いて解析を行った。先ず、Skinny hedgehogがHedgehogのパルミチル化を行うことから、PorcによるWgのパルミチル化を検討した。野性型とporc変異型の3令幼虫から原虫基を分離し、^<35>S-methionineと^3H-palmitateでラベル後、内在的に発現するWgを免疫沈降により解析した。その結果、Wgは野性型原虫基では、^<35>S-methionineと^3H-palmitateの両方によりラベルされるが、porc変異型原虫基では^<35>S-methionineでのみラベルされることが明らかとなった。したがって、ショウジョウバエの内在性WgはPorcに依存してパルミチル化されることを示している。現在、Wgのパルミチル化されるアミノ酸残基の同定と、Wgの成熟過程における脱パルミチル化の可能性を検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] TANAKA et al.: "Drosophila segment polarity gene product Porcupine stimulates the posttranslation N-glycosylation of Wingless in the Endoplasmic reticulum"J.Biol.Chem.. 277. 12816-12823 (2002)

  • [文献書誌] YANAGAWA et al.: "Casein kinase I phosphorylates the Armadillo protein and induces its degradation in Drosophila"EMBO J.. 21. 1733-1742 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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