研究課題/領域番号 |
14035103
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研究機関 | 宮崎大学(医学部) |
研究代表者 |
剣持 直哉 宮崎大学, 医学部・フロンティア化学実験総合センター, 助教授 (00133124)
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研究分担者 |
森 茂郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30010424)
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キーワード | リボソーム / リボソーム病 / リボソームタンパク質 / 疾患原因 / RPGデータベース / snoRNA / 遺伝子解析 / ヒトゲノム |
研究概要 |
本研究は、リボソームの異常に起因する新たな疾患群「リボソーム病」を確立し、その発症機構を分子レベルで解明することを目的とする。そのために、(1)ヒトリボソーム構成成分の遺伝子およびリボソーム合成に関わる核小体低分子RNA(snoRNA)遺伝子の系統的解析、(2)これら遺伝子の疾患における変異の解析、(3)リボソーム異常のモデル動物の作成・解析、を行う。 ・ヒトリボソームタンパク質(RP)遺伝子の構造解析を終了し、引き続き他種生物(マウス、ショウジョウバエ、線虫、酵母など)の遺伝子を解析している。得られたデータはリボソームタンパク質遺伝子(RPG)データベースとしてインターネット上に公開し、また、学術雑誌にも発表した。 ・RP遺伝子のイントロンに内在するsnoRNA遺伝子を種々の生物より同定した。このうち、ヒトsnoRNA遺伝子についてはRPGデータベースにおいて公開した。 ・iAFLP法(RT-PcR)で得られたRP遺伝子の発現プロファイルと、プロモーター構造に関するデータを比較解析し、協調的な発現の調節に関わるエレメントの候補を同定した。 ・ゼブラフィッシュを用いたRP遺伝子のノックダウンを試みた。RPL35およびRPL38遺伝子を用いて、翻訳開始領域に相補なモルフォリノアンチセンスオリゴ(MO)を作成し、受精卵に注入した結果、RPL35に対するMOでは、3日目以降に、頭部や腹びれの形成不全、尾の湾曲などの異常が、RPL38については、頭部および胸部の形態異常が顕著であった。
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