研究課題
特定領域研究
リボソームはmRNAの翻訳を担う細胞内のタンパク質合成装置である。本研究は、リボソームの異常に起因する疾患群を確立し、その発症機構を分子レベルで解明することを目的として、(1)ヒトリボソームタンパク質(RP)遺伝子群の系統的解析、(2)リボソーム合成に関わる核小体低分子RNA(snoRNA)遺伝子の解析、(3)リボソームに異常を持つモデル動物の作成・解析を行った。1.RP遺伝子データベースRPG(http://ribosome.med.miyazaki-u.ac.jp)を構築した。RPGは現在、1日あたり平均2,000件以上のアクセスがあり、RP遺伝子に関する国際標準データベースとして大きく貢献している。2.核小体低分子RNA(snoRNA)の情報を収集しデータベース化した(snoOPY, http://snoopy.med.miyazaki-u.ac.jp/)。snoOPYは、リボソームRNAの修飾およびリボソームの機能発現を解析するための重要な基盤となる。3.ヒトとマウスのRP遺伝子の発現プロファイルおよびプロモーター構造を網羅的に解析した。その結果、RP遺伝子の協調的な発現に関わる因子が同定され、リボソームの生合成機構の解明が進展した。4.ゼブラフィッシュを用いてRP遺伝子の発現を翻訳レベルで阻害した。ゼブラフィッシュの受精卵にアンチセンスオリゴを注入し、種々のRP遺伝子に対する機能阻害の影響を個体レベルで系統的に解析した。同様な解析を、snoRNAの発現を阻害した個体についても行った。その結果、これまで知られていなかったリボソームによる翻訳調節機構の存在が示唆された。
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http://ribosome.med.miyazaki-u.ac.jp/
http://snoopy.med.miyazaki-u.ac.jp/
http://zebrafish.med.miyazaki-u.ac.jp/