• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

発生・再生におけるRNA動態

研究課題

研究課題/領域番号 14035242
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

阿形 清和  独立行政法人理化学研究所, 進化再生研究グループ, グループディレクター (70167831)

研究分担者 中村 輝  独立行政法人理化学研究所, 生殖系列研究チーム, チームリーダー (90323245)
キーワード再生 / 幹細胞 / クロマトイド小体 / DEAD box型RNA helicaae / 神経細胞 / 生殖細胞 / プラナリア / ショウジョウバエ
研究概要

プラナリアRCK/p54/Me31B familyタンパク質が、幹細胞中のクロマトイド小体と呼ばれるmRNP complexの構成分子のひとつであることを示した。また、脳の分化した神経細胞内においても、電子密度の高い、クロマトイド小体様の構造物が観察されることを明らかにし、このタンパク質がこの構造物に局在することを示し、RCK/P54/Me31B familyタンパク質が神経系においても翻訳制御に関与していることを示唆した。また、ショウジョウバエにおいては、細胞質内輸送途上のosk mRNAと複合体を形成している新規タンパク質として,翻訳開始因子eIF4EとCupと呼ばれるタンパク質を同定し、それらの機能解析を進めた。その結果、CupはeIF4Eと直接結合することでeIF4E-eIF4G相互作用を阻害し、osk mRNAの翻訳抑制因子として機能していることを示した。さらに、Cupはosk mRNAの3'UTRに結合するRNA結合タンパク質Brunoとも会合することを明らかにした。このBrunoは,osk mRNAの翻訳抑制因子として機能することが知られていたが,どの様にしてosk mRNAの翻訳を抑制しているのかについては全くわかっていなかった。今回の研究結果は、CupがBrunoとeIF4Eの結合を仲介し,5'末端と3'UTRを相互作用させることで,osk mRNAの翻訳抑制を実現している事を予想させる。このようなモデルは、種間を越えて保存された翻訳制御メカニズムの1つであると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akira Nakamura, Keiji Sato, Kazuko Nakamura: "Drosophila Cup Is an eIF4E Binding Protein that Associates with Bruno and Regulates oskar mRNA Translation in Oogenesis."Dev.Cell. 6. 69-78 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi