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2002 年度 実績報告書

アラビドプシス変異株を用いた左右性決定機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14036225
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

橋本 隆  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (80180826)

キーワード左右性 / ねじれ / 微小管 / アラビドプシス / チューブリン / 微小管付随タンパク質
研究概要

1.SPRタンパク質の細胞内局在性をGFP融合タンパク質を用いて調べた。SPR1-GFP及びSPR2-GFPを35S又は自身のプロモーターで発現させたところ、それぞれの変異株を相補したので、融合タンパク質は機能することが判った。SPR1とSPR2共にGFP蛍光は表層微小管に局在した。
2.大腸菌で発現、精製したSPR1及びSPR2がタバコBY2細胞から精製した微小管に結合するかどうか調べたところ、SPR2は結合したが、SPR1単独では結合活性は見られなかった。SPR2の微小管への結合親和性は一般に知られている微小管付随タンパク質(MAP)の結合親和性と同程度であり、SPR2一分子に対してチューブリン二量体が3から4分子結合すると計算された。
3.アラビドプシスゲノムには5つのSPR1ホモログ(SP1L1〜SP1L5)、1つのSPR2ホモログ(SP2L)があるが、これらのホモログをそれぞれspr1又はspr2で強制発現させたところ、ねじれ変異形質が相補された。従って、これらSPRホモログはSPR機能を持っていると考えられる。現在、これらホモログのknock-out変異株を取得し、それぞれspr1又はspr2と二重及び多重変異株を作製している。
4.新たに6種類の左巻き変異株を単離し、解析したところ、全てチューブリン二量体のinter-dimer又はintra-dimer部位のアミノ酸変異であった。
5.lefty型変異チューブリンをタバコBY2培養細胞で発現させた。現在、発現細胞系統からチューブリンの単離・精製を試みている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Thitamadee et al.: "Microtubule basis for left-handed helical growth in Arabidopsis"Nature. 417. 193-196 (2002)

  • [文献書誌] T.Hashimoto: "Molecular genetic analysis of left-right handedness in plants"Phil. Trans. R. Soc. Lond. B. 357. 799-808 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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