研究課題
特定領域研究
タンパク質が細胞の特定の場所に配置され細胞を形づくる際の、膜を越えた分泌輸送、膜組み込み、局在化、構造形成、分解過程などを司る細胞機構の実体解明を目的とし、膜透過モーターSecAや膜透過チャネル(トランスロコン)SecYEGの構造・機能と制御、膜プロテアーゼによる膜蛋白質品質分解やシグナル伝達制御、ジスルフィド結合導入装置の反応機構と構造解析などの解明を行った。具体的には、高度好熱菌SecAの構造決定、SecAによる膜透過駆動におけるATPのエネルギー変換機構の提唱、SecAとSecYが複数の様式で相互作用することの発見, SecY-SecG, SecY-SecEの近接部位の決定、トランスロコン機能単位の解析、膜タンパク質形成におけるトランスロコンの役割の解析、SecMの翻訳伸長アレスト配列の同定とリボソームトンネルとの相互作用の発見、翻訳伸長アレストをもちいる新たなSecAの機能発現制御機構の発見、FtsH、HtpX並びに関連因子によるによる膜蛋白質分解による品質管理システムの解析、膜内切断プロテアーゼRsePおよびGlpGの反応機構とRsePによるストレス応答制御機構の解明、DsbA-DsbB-ユビキノンシステムの構造決定とジスルフィド結合の創成機構の解明などにおいて多くの新たな知識を得た。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 103
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