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2003 年度 実績報告書

微生物エステラーゼの農薬系内分泌撹乱物質分解技術への応用

研究課題

研究課題/領域番号 14042225
研究機関静岡大学

研究代表者

早津 雅仁  静岡大学, 農学部, 教授 (70283348)

キーワードカーバメイト / 有機リン / エステラーゼ
研究概要

微生物は進化速度が速く、人工今成物を分解する能力を短期間に獲得する。この性質を利用することにより効率的な農薬分解技術を開発するための基礎的知見を得ることを目的とした。
1)分離したKFEE100株はBurkholderia属細菌に分類されたKFEE100株はフェニトロチオンをエネルギー源、炭素源として増殖した。この菌株は10^<10>個で30℃としたとき、14mg/hという速度でフェニトロチオンを3-メチル-4-ニトロフェノールに加水分解した。また生成した代謝物、3-メチル-4-ニトロフェノールとメチルヒドロキノンも直ちに分解された.
2)土壌から2種類の細菌によりフェニトロチオンを分解する分解系を分離した。この分解系はSphingomonas sp.TFEE100とBurkholderia sp.TFEE200の2種類の細菌により成立していた。共生分解系ではSphingomonas sp.TFEE100が最初にフェニトロチオンの有機リンエステル結合を加水分解し3-メチル-4-ニトロフェノールを生成する。これをBurkholderia sp.TFEE200が炭素源、エネルギー源として資化する。初期菌数をTFEE100が10^6個/ml、TFEE200が10^8/ml程度になるように調製したとき、24時間後に138ppmのフェニトロチオンを分解した。
3)Burkholderia sp.NF100から有機リンエステラーゼの精製方法を確立した。精製酵素1mgは30℃、1分間で50mgのフェニトロチオンを加水分解した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 早津雅仁: "農薬分解微生物の土壌中における分子生態"日本農薬学会誌. 28(3). 348-353 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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