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2002 年度 実績報告書

生殖腺刺激ホルモン合成の撹乱を介した環境ホルモンの生殖機能への影響解析

研究課題

研究課題/領域番号 14042251
研究機関長崎大学

研究代表者

長江 真樹  長崎大学, 環境科学部, 助教授 (00315227)

キーワードGTH / FSH / LH / 環境ホルモン
研究概要

生殖腺刺激ホルモン(GTH : FSHおよびLH)の合成は、多くの内分泌因子によって調節されているが、性ホルモンがその重要な因子の一つであることはよく知られている。そのため、性ホルモン作用を示す内分泌攪乱化学物質(EDCs)によってその合成量が撹乱される可能性が高い。そのため、EDCsの直接的な影響のみならず、GTHの合成・分泌撹乱を介した間接的な生殖機能への影響も予想される。昨年度我々は、コイ(Cyprinus Carpio)のGTH合成、特にLH合成に及ぼすビスフェノールA(BPA)およびp-ノニルフェノール(NP)の短期曝露(一回投与)の影響を解析した。その結果、未熟期および成熟初期の個体において、非常に弱いながらもそれら物質がLH合成量を増加させることを明らかにした。本年度は、それら化学物質の継続曝露(複数回投与)のLH合成に及ぼす影響を明らかにした。
BPAの反復投与では、LHβ mRNA量は僅かながら増加したが、その増加度合は昨年度に報告したBPAの一回投与の結果と殆ど変わらない程度の弱いものであった。一方、NPの反復投与では、LHβ mRNA量に有意な変動は認められず、昨年報告したNPの一回投与の結果と異なるものであった。これら本年度の結果と昨年度までの結果を考え併せると、NP投与によるLH合成への影響は、その投与の頻度および期間(生体内濃度)の違いによって異なることが示唆された。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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