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2002 年度 実績報告書

ニッケラシクロペンテン中間体を基盤とする新触媒反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14044088
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

池田 慎一  名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90254309)

キーワードドミノ反応 / ニッケル / ニッケラシクロペンテン / 炭素-炭素結合形成 / 炭素-炭素結合切断
研究概要

我々はこれまでニッケル触媒存在下においてα,β-共役エノンとアルキンと有機スズ試薬や有機亜鉛試薬をはじめとする有機金属試薬との反応を検討したところ,これらの基質分子が一段階で連続的に連結し高い位置および立体選択性を伴ってドミノカップリング体が生成することを見出している.そして反応機構の考察からこの反応の鍵中間体としてニッケル錯体とα,β-共役エノンとアルキンとからなるニッケラシクロペンテン種を提案した.本件では,新規な反応性多元素環状化合物を中間体とする効率的有機合成反応の開発を目的として,ニッケル錯体とα,β-共役エノンおよびアルキンとから生成する新規ニッケラシクロペンテン中間体を経由する新触媒反応,特に触媒的ドミノ反応の開発を主眼に置き研究を進めた.具体的には,ニッケル触媒と塩化亜鉛が共存する系におけるα,β-共役エノンとエンイン化合物との反応において,三度の炭素-炭素結合の形成と一度の炭素-炭素結合の切断というドミノプロセスが含まれたカップリング反応を見出した.この反応を精査した結果,反応温度ならびに添加物(ホスフィン配位子)の有無が生成物の立体選択性に大きく影響することが分かった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shin-ichi Ikeda et al.: "Iv(O)/ZnCl_2-Promoted Coupling of Enynes and Enynes Dumino Process via Formation of Three C-C Bands and Cleanye of One C-C Band"J. Am. Chem. SoC.. 124,41. 12060-12061 (2002)

  • [文献書誌] Shin-ichi Ikeda et al.: "Catalytic enantioselective intermolecular [2+2+2] cycloaddition of an alkene and two alkynes"Chem. Cemmun.. 20. 2422-2423 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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