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2002 年度 実績報告書

デオキシアザシュガー類の新規合成法の開発と生物活性評価

研究課題

研究課題/領域番号 14044095
研究機関東北薬科大学

研究代表者

高畑 廣紀  東北薬科大学, 薬学部, 教授 (00109109)

キーワード1-アザシュガー / 閉環メタセシス / キラル素子 / グリコシダーゼ阻害剤 / [2,3]-Wittig転位 / 3,4,5-トリヒドロキシピペリジン
研究概要

我々は、Garner aldehydeを出発原料として用い、1,2-ジデオキシおよび1-デオキシアザシュガー類のキラル合成素子として期待される三種のピペリデン誘導体を閉環メタセシス(RCM)反応によって創製した。次に、キラル素子の2-シロキシメチルピペリデン体からファゴミンおよびその全ての立体異性体(三種)を立体選択的に合成した。また、キラル素子のアンチ置換ピペリデン体から1-デオキシノジリマイシン類(全立体異性体四種)、キラル素子のシン置換ピペリデン体から1-デオキシガラクトノジリマイシン類(立体異性体三種)の合成に成功した。さらに、それらのグリコシダーゼ阻害作用について検討し、光学異性体間の生物活性を評価した。
今回、β-グリコシダーゼに対して強い阻害活性を有する化合物で糖のアノメリックの位置が窒素に置換した1-アザ糖のイソファゴミンおよびその類縁体の効率的な合成法の開発を検討した。5-ヒドロキシ-3-ピペリデンを鍵中間体と想定し、エポキシ化後、ビニル銅試薬による開環反応でイソファゴミンおよびその類縁体の合成に成功した。さらに鍵中間体のスズ誘導体の[2,3]Wittig転位でホモアリルアルコール体に変換後、イソファゴミンの立体異性体に導いた。また、同じく鍵中間体を出発物質としてフジバカマより単離されたグリコシダーゼ阻害活性を有する3,4,5-トリヒドロキシピペリジン類の簡易合成にも成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Takahata, Y.Banba, H.Ouchi, H.Nemoto, A.Kato, I.Adachi: "Asymmetric Synthesis of All Fagomine Isomers"Journal of Organic Chemistry. 68(印刷中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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