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2002 年度 実績報告書

Kファクトリーを用いたK_L→π^0νν^^-崩壊の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14046211
研究機関大阪大学

研究代表者

山中 卓  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20243157)

研究分担者 稲垣 隆雄  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (60044757)
菅谷 頼仁  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80324747)
能町 正治  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90208299)
LIM Gei Youb  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (90332113)
佐藤 任弘  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (10013418)
キーワードCPの破れ / K中間子 / 稀崩壊
研究概要

K_L→π^Oνν^^-を世界最高の3x10^<-10>の感度で探索するために、現在高いエネルギー加速器研究機構において、E391a実験を準備している。
今年度は、まず、CsI結晶の電磁カロリメータを建設した。これは、π^oからの2個のフォトンを検出してそのエネルギーと当たった場所を測定するために用いる。カロリメータは、CsIの結晶を576本、直径2mの円筒の中を埋める形で積んだ。さらに、フォトンと荷電粒子を識別するために、その上流側をシンチレータカウンターで覆った。
2002年の10月から12月まで陽子加速器のビームを得、カロリメータとシンチレーションカウンターの性能評価と試験を行った。まず、カロリメータのエネルギー特性は、上流からくるミューオン、中性ビーム中に置いたアルミ板に中性子を当てて作ったπ^o、およびK_L→π^oπ^oπ^oの崩壊、などを用いて測定した。現在各結晶のエネルギースケールの測定が進められており、既にきれいなK_L→3π^oの信号も見えている。また、カロリメータへの入射角まで考慮した、フォトンの入射位置を求めるアルゴリズムも開発した。
CsIの前を覆うシンチレーションカウンターの性能評価も行ったが、取り付けた後の光量がそれ以前より小さく、その改善を行う必要がある。
また、2002年の秋には、上流側に設置する円筒状のフォトン検出器も製作した。2003年度は中央部に設置する長さ5.5m,内径2mの円筒状のフォトン検出器を製作し、実験装置に組み込む。その後様々な試験を経て、2004年の2月から本番実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] A.Alavi-Harati et al.: "Measurements of Direct CP Violation, CPT Symmetry, and Othe rParameters in the Neutral Kaon System"Physical Review. D67. 012005 (2002)

  • [文献書誌] A.Alavi-Harati et al.: "Search for the K_L->π^Oπ^Oe^+e^-Decay in the KTeV Experime"Physical Review Letters. 89. 211801 (2002)

  • [文献書誌] A.Alavi-Harati et al.: "Radiative Decay Width Measurements of Neutral Kaon Exciations Using the Primakoff Effect"Physical Review Letters. 89. 072001 (2002)

  • [文献書誌] A.Alavi-Harati et al.: "Measurement of the K_L Charege Asymmetry"Physical Review Letters. 88. 181601 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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