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2004 年度 実績報告書

Kファクトリーを用いたK_L→π^0νν崩壊の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14046211
研究機関大阪大学

研究代表者

山中 卓  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20243157)

研究分担者 稲垣 隆雄  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (60044757)
LIM Gei Youb  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (90332113)
菅谷 頼仁  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80324747)
山鹿 光裕  大阪大学, 大学院・理学研究科, 特任助手 (50379301)
松村 徹  防衛大学校, 応用科学群応用物理学科, 助手
キーワードCPの破れ / K中間子 / 稀崩壊 / 小林益川行列
研究概要

1.K_L→π^0ννの崩壊を探索するKEK E39la実験
2004年2月から7月まで第1回目のデータ収集を行った。まず、その1日分のデータを解析し、続いて1週間分のデータの解析を行った。測定器の較正、解析ソフトウェアの開発と改良、データとモンテカルロシミュレーションの比較などを行った。また、様々なカットの条件のもとでバックグラウンドの種類の同定を行った。この結果をもとに測定器を改良し、2005年1月から3月まで、第2回目のデータ収集を行った。
2.Fermilab KTeV実験
米国Fermilabで1999年に収集したデータを用いて、中性KL中間子の主な6種類の崩壊モードの崩壊分岐比の精密測定を行った。その結果、今までの分岐比の値が5〜8%ずれていることが判明した。さらに新しい分岐比を用いて小林益川行列の成分である|Vus|を求めた。その結果、今まで1からずれていた小林益川行列のユニタリティ性が、新しい測定結果を用いると成り立つことがわかった。
3.J-ParcにおけるK_L→π^0ννの実験
現在東海村で建設中のJ-Parc大強度陽子加速器を用いてK_L→π^0νν崩壊の分岐比を測定する実験のための基礎研究を行った。主には、得られる感度の見積もり、バックグラウンドの見積もり、電磁シャワーの漏れが感度に及ぼす影響の見積もりと対策、ガンマ線の方向も測定できる電磁カロリメータの研究と開発、新たなガンマ線検出器と高感度の光検出器の検討を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] A Determination of the CKM Parameter |Vus|2004

    • 著者名/発表者名
      T.Alexopoulos et al.
    • 雑誌名

      Phys.Rev.Lett. 93

      ページ: 181802

  • [雑誌論文] Measurements of KL Branching Fractions and the CP Violation Parameter |η±|2004

    • 著者名/発表者名
      T.Alexopoulos et al.
    • 雑誌名

      Phys.Rev.D 70

      ページ: 092006

  • [雑誌論文] Measurements of Semileptonic KL Decay Form Factors2004

    • 著者名/発表者名
      T.Alexopoulos et al.
    • 雑誌名

      Phys.Rev.D 70

      ページ: 092007

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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