研究概要 |
本計画研究では、我国における重力波の理論的研究を活性化するのも一つの目的である。 これに沿って(1)DECIGO研究会(5月9日),(2)ガンマ線バースト研究会(8月28日-30日),(3)JGRG研究会(11月25日-28日),(4)重力波物理研究会(11月18日-19日),(5)重力波物理研究会(12月20日-21日),(6)重力波物理大研究会(1月30日-2月1日)を主催してきた。 個々の研究では、1)中村・高橋による重力波の波動効果と重力レンズ,2)中村・山崎・井岡によるガンマ線バーストのジェット構造とX線フラッシュ;counterjetがUVflashとして見える可能性;種々のLog-normal分布の起源,3)工藤・田中・中村によるブレーンワールドでのブラックホールの数値解,4)Jhiugaと田中によるRegge-Wheeler方程式の改良,5)田代・千葉によるダークエネルギーを生み出すインフラトン宇宙モデルでの背景重力波,6)小林・田中によるブレーンワールドでの背景重力波の研究等が成果を上げた。 又、DECIGO研究会では約200ページ、ガンマ線バースト研究会では約300ページでの集録を作り、広く全国の研究者に配布した。DECIGO研究会では、種々のデシヘルツ帯での重力波源が検体された。それらは、1)天体物理的バックグラウンド,2)大質量ブラックホールの形成やBH-WD, NS-WD, WD-WDの合体,3)MACHO,4)Naked Singularity,5)重力波と余剰次元,6)quintessential inflation等である。又、実験的な観点からも、1)レーザー測距,2)光トランスポンダ,3)ドラッグフリー,4)必要なプロトタイプなどが検体された。
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