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2002 年度 実績報告書

重力波源候補となる中性子星の状態と機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14047215
研究機関広島大学

研究代表者

小嶌 康史  広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10192577)

キーワード相対性理論 / 重力波 / 中性子星
研究概要

中性子星(コンパクト星)からの重力波放出が関係する現象で部分的であるが、いくつかの成果が得られた。
我々から約100パーセクの距離にある天体はX線衛星の観測から、星の半径が通常の中性子のものに比べて小さく、クォーク星であるという報告がなされている。それでは、中性子星クォーク星とではそこから発生する重力波においてどのような差が生じるだろうか。四重極動における特徴的な振動数と重力波放出による減衰時間を計算した。その結果、振動数と減時間は星の半径と質量に異なる依存性を示すので、それら二つの情報を得ることができれば、強い制限になることがわかった。
回転中性子星において軸性振動の不安定モードが重力波放出に関係すると思われている。最近の研究では、多自由度の影響を考えると不安定モードの振幅が抑えられるいうが報告がなされており、その原理の理解を深めるモデルを考案した。
重力波は背景時空上の摂動として扱われ、それは曲った時空での電磁場と似通っている。回転中性子星が外部の電磁場におよぼす一般相対論的効果を系統的に研究した。これまでは、電磁場を記述するマックスウェル方程式において、回転速度の2次以上を無視するという近似が採用されていたが、それを緩め、定常な電磁場を導出する、ひとつの定式化を得た。その有用性等を現在検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Kojima, K.Sakata: "Discrimination of Quark Stars from Neutron Stars in Quadrupole Oscillations"Progress of Theoretical Physics. 108. 801-808 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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