エアロゾルとその成因物質の排出量推計

2003 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 14048207
• 研究機関: 埼玉大学
• 研究代表者: 外岡 豊 埼玉大学, 経済学部, 教授 (00282418)
• 研究分担者: 東野 晴行 独立行政法人産業技術総合研究所, 化学物資リスク管理研究センター, 研究員 (40357835)
• キーワード: 大気汚染防止・浄化 / 地球温暖化ガス排出削減 / 再生可能エネルギー / 環境政策 / 解析・評価 / 省エネルギー / 人間生活環境 / モデル化

研究概要

中国のエネルギー統計をもとにエアロゾル成因物質の排出量を推計試算した。とくに住宅における石炭とバイオマス燃料消費量に伴う排出が大きいので、住宅でのエネルギー消費実態に焦点をあて、燃焼機器別エネルギー消費量を推計した。対象年次は省別エネルギー消費量統計値が得られる最新年次1999年である。エアロゾル成因関連物質としてBlack Carbon (BC)、Organic Carbon (OC)の排出量を推計した。関連指標としてPMfine、PM2.5、TPM(PM10)についても試算した。関連する大気汚染物質としてNOx、SO_2、CO、NMVOCs、NH_3についても同様に推計作業を行った。中国のエネルギー消費量について政府諸統計が実態と異なるとの指摘もあり、独自の推計を行って改訂した値に基づいて排出量推計を行った。
グリッド別排出分布図への推計計算については大規模発電所、工場は点源(LPS)として、その他の発生源については産業別生産額、都市部、農村部人口等を地域分布指標として都市、県別に地域配分し経緯度グリッド別に排出分布図を作成した。
将来排出量推計については,BC, OC将来排出量予測の試算を行った。

研究成果

• [文献書誌] 神成, 外岡, 村野: "東アジア地城における大気汚染物質発生源インベントリーの開発,環境研究"環境研究. No.129. 35-46 (2003)
• [文献書誌] 穆海林, 近藤康彦, 外岡豊, 寧亜東, 坂本和彦, 周い生: "近年中国におけるエネルギー生産・消費状況の解析"第12回日本エネルギー学会年次大会. 436-437 (2003)
• [文献書誌] 李克こう, 外岡豊, 寧亜東, 穆海林, 近藤康彦, 小竹志織里: "中国住宅部門における家電機器によるエネルギー消費量の推計"第12回日本エネルギー学会年次大会. 434-435 (2003)
• [文献書誌] 寧亜東, 外岡豊, 村田晃伸, 近藤康彦, 穆海林: "中国の都市化を考慮した都市部家庭部門エネルギー省動向の分析と予測"第12回日本エネルギー学会年次大会. 260-261 (2003)
• [文献書誌] 外岡豊, 神成陽容, 村野健太郎, 穆海林: "東アジア地域を対象とした大気汚染物質排出量推計-その9 エアロゾルの現況排出実態推計"第44回大気環境学会年会講演要旨集 京都. 571 (2003)
• [文献書誌] 穆海林, 近藤康彦, 外岡豊, 寧亜東, 周い生, 坂本和彦: "東アジア地域を対象とした大気汚染物質排出量推計-その10 中国におけるセメント部門のエネルギー消費とその大気汚染物質排出量の現況分析と将来予測"第44回大気環境学会年会講演要旨集 京都. 572 (2003)
• [文献書誌] 寧亜東, 外岡豊, 穆海林, 近藤康彦, 村由晃伸, 周い生: "東アジア地域を対寒とした大気汚染物質排出量推計-その11 中国の都市化を考慮した家庭部門の分析と予測"第44回大気環境学会年会講演要旨集 京都. 573 (2003)
• [文献書誌] 寧 亜東, 外岡豊, 深澤大樹, 穆海林, 近藤康彦, 周い生: "中国における大気汚染物質と温室効果ガス排出量の将来動向と対策効果予測モデル分析その6中国農村部家庭部門エネルギー消費構造分析と大気汚染物質及び温室効果ガス排出量の推計"エネルギーシステム・経済環境コンファレンス講演論文集. 第20回. (2004)
• [文献書誌] 寧 亜東, 外岡豊, 深澤大樹, 穆海林, 近藤康彦, 周い生: "中国における大気汚染物質と温室効果ガス排出量の将来動向と対策効果予測モデル分析その7中国都市部家庭部門エネルギー消費構造分析と大気汚染物質及び温室効果ガス排出量の推計"エネルギーシステム・経済環境コンファレンス講演論文集. 第20回. (2004)
• [文献書誌] 寧 亜東, 外岡豊, 深澤大樹, 穆海林, 近藤康彦, 周い生: "中国における大気汚染物質と温室効果ガス排出量の将来動向と対策効果予測モデル分析その7中国都市部家庭部門エネルギー消費構造分析と大気汚染物質及び温室効果ガス排出量の推計"エネルギーシステム・経済環境コンファレンス講演論文集. 第20回. (2004)