研究課題/領域番号 |
14048230
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研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
畠山 史郎 独立行政法人国立環境研究所, 大気圏環境研究領域, 室長 (30132856)
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研究分担者 |
河村 公隆 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (70201449)
坂東 博 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80124353)
長田 和雄 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (80252295)
高見 昭憲 独立行政法人国立環境研究所, 大気圏環境研究領域, 主任研究員 (00262030)
酒巻 史郎 名城大学, 理工学部, 教授 (40132849)
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キーワード | 中国 / 航空機観測 / 炭化水素 / 硝酸 / NOy / 有機エアロゾル / ABC / エアロゾル質量分析計 |
研究概要 |
本研究課題では大気中におけるエアロゾルおよびその前駆体の動態を把握し、東アジアにおける現在・将来のエアロゾルの空間分布、沈着量分布を定量化し、これらの結果に基づき、大気環境の保全・改善計画を提言に結びつけることを目的として研究を進めた。 本研究課題では、本年度当初、2003年5月に中国におけるエアロゾル、大気汚染物質の航空機観測を行うことを計画し(畠山、高見、河村)、これと同期した形で(1)沖縄における、エアロゾルの前駆体となる炭化水素の測定(酒巻)、(2)若狭湾上空におけるエアロゾル、大気汚染物質の観測(長田)、(3)島嶼におけるガス状硝酸とNOyの自動連続測定(坂東)、を行い、ソース地域からレセプター地域をカバーする航空機および地上での観測を行う予定であったが、重症急性呼吸器症候群(SARS)の中国国内における流行のため、中国での航空機観測は5月に行うことができなかった。このため、(1)-(3)の観測は予定通り5月に行って、モデルによる解析に資するデータの取得を進めたが、航空機観測は2003年8〜9月に行った。 また、中国から主に輸送される人為起源の硫酸塩・硝酸塩エアロゾルばかりでなく、南アジア・東南アジアから輸送されてくる有機物質や黒色炭素を中心としたエアロゾル(ABC : Atmospheric Brown Clouds-Asia)の重要性に鑑み、エアロゾルの化学成分を高い時間分解能で測定することのできるエアロゾル質量分析計(AMS)を沖縄本島の北端、辺戸岬に設置し観測を開始した(高見、猪俣、佐藤)。
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