研究課題/領域番号 |
14050026
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瀬川 浩司 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50216511)
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研究分担者 |
山内 清語 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (10127152)
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キーワード | 色素増感太陽電池 / 導電性高分子 / 光充電 / ポルフィリン / J会合体 / ナノファイバー / LB膜 / スピンデバイス |
研究概要 |
本研究では、界面物性制御材料として多様なナノ構造を持つ分子組織体に着目し、光機能や電子的機能を発現する新しい分子組織体の構築とデバイスへの展開を行っている。今年度は、ポルフィリンや導電性高分子などを用い、(1)高効率光エネルギー変換系とエネルギー貯蔵型色素増感太陽電池、(2)ポルフィリンJ会合体のナノ構造制御と機能、(3)ポルフィリンアレイπラジカルのスピン整列と電子移動制御材料に関する研究を進めた。 (1)については、色素増感太陽電池と二次電池を一体化した三極式のエネルギー貯蔵型色素増感太陽電池(ES-DSSC)の充放電容量増大に成功した。今年度開発したES-DSSCは、電荷蓄積電極にステンレスメッシュを用い、これに導電性高分子であるポリピロールを重合したものである。(2)については、プロトン化した非水溶性テトラアリルポルフィリンJ会合体のLB膜を作成し、その偏光吸収スペクトルからJ会合体内部のポルフィリンの配向を決定し、高秩序配列会合体であることを明らかにした。また、これらを用いた励起エネルギー移動の研究を行った。(3)については、今年度は、メソ位直結型ポルフィリンアレイの還元型πラジカルについて検討し、酸化型と同様に多重項ESRシグナルを与えることを明らかにした。
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