研究概要 |
本領域研究は,物質創造の要となる有機/無機活性分子種や弱い相互作用によって形成される分子性集合体など,立体構造や電子構造が柔軟で時間的・空間的に多様な動きを見せる分子性物質群を「動的錯体」と定義し,その動的挙動の本質を究め,自在に制御する方法を追求するための基礎化学分野を確立することを目的とする。採択通知後,直ちに総括班主導で「計画研究」をまとめ,以下の研究項目について活発な研究活動を開始した。 研究項目A01「動的錯体の構築と機能」 研究項目A02「動的錯体の時空間制御」 研究項目A03「新反応場における動的錯体制御」 研究項目A04「動的錯体による高効率反応」 総括班会議 第1回 平成14年9月13日(神戸大学)評価グループに本特定領域の申請・採択の経緯と活動方針を説明した後,平成14年度の活動計画全体について検討した。 第2回 平成15年1月7日(京都リサーチパーク)来年度に向けた活動方針の検討と,本年度の研究成果について,評価グループの助言を受けながら詳細な検討を行った。 公開シンポジウム 第1回 平成15年1月7-8日(京都リサーチパーク)計画研究の成果発表をシンポジウム形式で行った。各研究項目から3名,計12名の計画研究代表者が最新かつ最先端の研究成果が披露され,本特定領域研究の目的達成に自信を深めた。本特定領域研究は幅広い研究分野から注目をあびており,班員以外にも多数の参加者を得て,活発な討論がなされた。 班員名簿と班員の研究概要を含む広報第一号および第1回公開シンポジウムの公演予稿集を発行し,各班員およびシンポジウム参加者に配付した。さらに,本年度の成果報告書(冊子)と広報第二号の原稿をまとめ,現在印刷中である。来年度には公募班員を加え,さらに充実した組織で研究活動を推進するとともに,国際会議の開催を8月に予定している。
|