研究概要 |
3年目を迎えた本特定領域研究は、総括班実施グループ6名を含む計画班員24名に、新たに編成しなおした公募班員63名(内、新メンバー11名)に班友12名を加え、充実した研究組織体制を整えた。さらに総括班評価委員7名からの助言と評価を受けつつ、領域研究の目標に向けて活発な研究が行われ、すでに予想を越える多数の先導的な研究成果をあげている。また、数多くの論文が一流国際学会誌に発表され、班員は日本化学会学会賞やドイツのフンボルト賞などの栄誉を受けた。 1)第3回公開シンポジウム:平成16年6月25-26日(岡山大学創立五十周年記念館):領域代表の挨拶のあと、各研究項目から計画研究代表者3名を含め,計25名による最新の成果報告が口答発表形式でなされた。特定領域メンバーのほぼ全員が一同に会し,その他の一般研究者も多数参加して活発な討論がなされた。さらに、各研究班で活動方針の徹底と共同研究の推進について指示がなされた。 2)第2回国際シンポジウム(ISDC2004):平成17年1月9-10日(名古屋大学野依記念学術交流館):講演者として、計画研究代表者5名に加えて7名の著名研究者を海外から招聘した。領域代表による本特定領域の主旨と研究状況の説明に引き続いて領域研究成果の報告が順次なされ、本特定領域研究の活動に対して外国人招待講演者から極めて高い評価を受けた。一方、海外の著名研究者によって先導的研究が披露された。さらに、特定領域研究者による76件のポスター発表も合わせて行なわれ,約200名の聴衆を集めた熱気溢れる国際シンポジウムとなり、海外に向けた情報発信が効果的に行われた。 3)班員間の共同研究をより一層推進すべく、主として公募班員から共同研究提案を公募し、優れた提案9件を採択した。若干の研究支援を行ったこともあり、順調に共同研究が開始されて新たな研究領域開拓の端緒が開かれた。
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