研究課題
有機化学、無機化学、有機金属化学、高分子化学にまたがる我が国の「もの作り」化学研究の学術水準は高く、世界をリードする立場にある。豊かな物質社会の実現を標榜しつつ、この学問分野における我が国の優位性を堅持するためには、基礎的かつ総合的な物質創造研究の一層の発展・充実をはからなければならない。本特定領域研究では、物質創造の要となる有機/無機活性分子種や弱い相互作用によって形成される分子性集合体など、立体構造や電子構造が柔軟で時間的・空間的に多様な動きを見せる分子性物質群を、自在に制御する方法を追求するための新たな基礎化学分野を確立した。本年度の研究では、本領域研究が達成した成果の取りまとめを行った。具体的には以下の事業を行った。1)最終的な報告冊子を作成し、研究班員およびその関係研究者のみならず、多くの関連領域研究者や研究機関等に配付した。2)最終成果をもとに、評価委員への報告と評価を受けるための会議を開催した。開催日…6月30日 会場…東京工業大学 大岡山キャンパス ディジタル多目的ホール内容(a)各班(第1-4班)の成果報告の総括(b)若手研究者による依頼講演「水反応剤-動的錯体でできたことと今後の課題」徳永信(九大院理)「お椀型共役化合物「バッキーボール」の合成戦略」櫻井英博(分子研)「多座フェノキシド配位子をもつ前周期遷移金属錯体の合成と小分子活性化」川口博之(分子研)「動的希土類錯体による精密重合反応および今後の展開」侯召民(理研)
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