研究課題/領域番号 |
14079101
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
牧島 一夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20126163)
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研究分担者 |
大杉 節 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30033898)
国分 紀秀 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50334248)
小山 勝二 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10092206)
嶺重 慎 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (70229780)
大橋 隆哉 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70183027)
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キーワード | ブラックホール / 宇宙物理学 / 一般相対論 / 宇宙X線・ガンマ線 / 星の進化 / 物質降着 / 科学衛星 / 数値シミュレーション |
研究概要 |
(1)特定領域研究「ブラックホール天文学の新展開」の2年目として、京都大学理学研究科の21世紀COEプログラムと共催で、2003年10月28〜31日の4日間、京都国際交流会館において、"stellar-Mass, Intermediate-Mass, and Supermassive Black Holes"(恒星質量、中質量、および巨大ブラックホール)と題する国際研究集会を行った(http://www.astro.isas.ac.jp/conference/bh2003/index.html)。これは恒星質量ブラックホールから中間質量、および超巨大ブラックホールまで、全階層のブラックホールに共通する物理の理解を目指すとともに、次世代の観測装置計画の紹介を行い、もって本領域の真価を世界に問うものである。牧島が組織(SOC)委員長、嶺重が事務局(LOC)委員長を勤めた。その結果、海外からの参加者およそ80名を含め、200名を越える参加者を得て、きわめて高水準の研究集会となり、参加者から一様に高い評価を受けた。集録は2004年度に印刷の予定。 (2)この研究集会の組織委員会メンバー13人のうち、牧島と小山を除く11人(うち外国人10名)には、引き続き本領域のアドバイザー委員をお願いし、了承を得た。 (3)本領域では本年度から、合計12件(実験開発4、観測2、観測基盤技術1、理論3、数値シミュレーション2)の公募研究が採択され、2年にわたる研究を開始した。 (4)科学的成果のハイライトとして、2003年3月29日、日米仏で共同運用するHETE-2衛星が特大のガンマ線バーストの位置決めに成功し、その起源が光学的に極超新星と同定された(計画研究A01エ)。これにより、大質量星が超新星爆発を起こし、ブラックホールが形成される瞬間に、ガンマ線バーストが発生する可能性が高まった。 (5)年度末の3月22日、日本天文学会年会(名古屋大学)のさい、総括班会議を開催の予定。
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