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2005 年度 実績報告書

広視野ガンマ線カメラによるブラックホールからの熱的ガンマ線放射の探索

研究課題

研究課題/領域番号 14079203
研究機関京都大学

研究代表者

谷森 達  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10179856)

研究分担者 窪 秀利  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40300868)
身内 賢太朗  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80362440)
キーワード核ガンマ線 / ブラックホール / コンプトン散乱 / ガス増幅検出器 / コンプトンカメラ / Time Projection Chamber / 気球実験 / ガンマ線イメージング
研究概要

昨年開発した10cm角TPCと6mmピクセルシンチレータを組み合わせ、気球搭載予定カメラと同等のプロトタイプを製作。当初予定より100keV低い100keV-1MeVの範囲のガンマ線画像を得られた。またTPCとシンチレータのエネルギー和を求め、測定値のみからガンマ線画像を求めることに成功し、角度分解能8度、エネルギー分解能13%(@662keV半値)を達成。またTPCの圧力容器および信号取出し法を開発、1000チャンネル以上の信号を圧力容器から外部に引き出すことに成功した。また6mmシンチレータアレイおよび回路系を完成させた。この圧力容器TPCおよびシンチレータアレイを組み合わせ、10cmカメラの気球搭載型を製作、さらに気球容器、気球電源系、モニター系などを開発し、気球観測システムを完成させた。現在、動作試験、低温低圧試験など気球実験に必要な評価試験を実施している。また同時に、実際のデータに基づいたシミュレーションを完成させ、このカメラの効率などの評価が可能となった。気球実験での性能をシミュレーションにより評価した。これらの成果に基づき18年度気球実験を宇宙科学研究本部(JAXA/ISAS)に提案した。ガンマ線カメラの動作試験、宇宙線の影響、さらには宇宙拡散ガンマ線の検出を目的とする。18年度観測を目指し、準備を順調に進めている。またカメラの大型化、高性能化を目指し、30cm角NPGCの2次試作を行い、品質の大幅な向上を達成、全面で10%程度の利得一様性を達成。また30cm角用圧力容器、回路なども完成しTPCとしての性能試験を開始した。またシンチレータも3mm角シンチレータアレイの製作に成功。30cmTPCおよび3mm角シンチレータアレイによる大型高性能カメラの試験を実施するための準備が整った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Simulation study of electron drift and gas multiplication in Micro Pixel Chamber2005

    • 著者名/発表者名
      T.Nagayoshi, et al.
    • 雑誌名

      Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section A 546

      ページ: 457-465

  • [雑誌論文] Development of an advanced Compton camera with gaseous TPC and scintillator2005

    • 著者名/発表者名
      A.Takada, et al.
    • 雑誌名

      Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section A 546

      ページ: 258-262

  • [雑誌論文] Development of μ-PIC as a time-resolved X-ray area detector2005

    • 著者名/発表者名
      A.Takeda, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Synchrotron Radiation 12

      ページ: 820-825

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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