研究課題/領域番号 |
14080205
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 良和 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00025420)
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研究分担者 |
清水 洋 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (50178985)
石原 和弘 京都大学, 防災研究所, 教授 (30027297)
平林 順一 東京工業大学, 火山流体センター, 教授 (30114888)
井口 正人 京都大学, 防災研究所, 助教授 (60144391)
須藤 靖明 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40025466)
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キーワード | 火山 / 火山爆発 / 自然現象観測・予測 / 防災 / 地球電磁気 |
研究概要 |
この研究は、火山爆発の機構を解明するために活動的な火山において地震・地殻変動・電磁気・火山ガスや噴煙・赤熱状態等の火山観測を総合的に行い、爆発に至る一連の物理化学的なデータを取得して、既存の基礎理論や室内外実験との整合性を検証しつつ爆発的噴火の機構を考察することにある。 本年度の主要な課題は、内示された経費の範囲で、総合班との関わりをも考慮しつつ、今後の研究計画の再検討を行うこと、および、AO1班で懸案であった衛星通信対応型の省電力磁力計の開発を進める事の2点である。前者については、平成14年9月24-25日(阿蘇)、12月24日(桜島)で班会議を開催して、各観測項目に対する現状と展望を紹介するとともに、具体的な観測実施計画についての検討を行った。その結果、次年度は諏訪之瀬島火山を対象とすること、熱赤外観測装置や火山ガス観測装置の開発を優先的することなどの合意を得て準備を進めている。 一方、磁力計の開発については、衛星通信対応の省電力、小形で安価な装置とするべく、従来型プロトン磁力計の徹底的な見直しを行った。その上で、関連する製造業者とも協議の上で、設計開発を行い、試作装置を完成させた。開発した装置はマイクロプロセッサーを中心に設計されており、ハード以外に、ソフトウエアーが重要な位置を占める。現時点ではハードウエアーの開発が終了して試験運用を行いながらソフトウエアーの手直しを行っており、当初の目標をほぼ達成した。
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