研究課題/領域番号 |
14082101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
古川 鋼一 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80211530)
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研究分担者 |
木全 弘治 愛知医科大学, 分子医科学研究所, 教授 (10022641)
木下 タロウ 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10153165)
村松 喬 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (00030891)
神奈木 玲児 愛知県がんセンター研究所, 分子病態学部, 部長 (80161389)
川嵜 敏祐 立命館大学, 糖鎖工学研究センター, 教授 (50025706)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2007
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キーワード | 糖鎖 / 糖転移酵素 / 糖タンパク質 / 糖脂質 / プロテオグリカン / シグナル / ノックアウト / 生体調節 |
研究概要 |
2002年2006年の5年間、日本の糖鎖科学の伝統と糖鎖合成関連遺伝子の研究成果を踏まえて、分子生物学、糖鎖工学、構造生物学を統合した新研究パラダイムを構築し、複合糖質糖鎖の分子機能の統合的理解をめざした。成果として、糖鎖機能の統合的理解が大きく進むと共に、生物学全般における糖鎖機能の重要性の認識が飛躍的に深まった。具体的には、 1.新規の糖鎖・糖鎖合成遺伝子・関連遺伝子、リガンド遺伝子の同定と機能の解明。 2.糖鎖遺伝子ノックアウト動物の樹立と解析による、生体内の様々な糖鎖機能の解明。 3.糖鎖異常、糖鎖遺伝子異常に基づく疾患・病態の数多くの同定とその機序の解明。 4.構造生物学的に支えられた、糖鎖合成機構、糖鎖-リガンドの相互作用機構の解明。 等が大きく進展し、生物学における糖鎖の重要性が一層認識されると共に、関連領域や領域外の研究者との連携と融合研究が大きく展開され、かつ種々の糖鎖機能の応用開発研究が開始された。また、班研究の重要課題、研究者の育成においても、公開シンポジウム5回、夏期シンポジウム4回を開催して、常時150〜200人の参加があり、特に若手の参加者が多く、活発な討論が展開された。また、ニューズレター1〜9号を刊行し、HPでも公開した。広範な若手研究者、学生がこれらを通じて交流を深め、多くの研究協力、共同研究が展開され、新しい糖鎖生物学創成の原動力となった。数字を挙げると、論文数(平成19年9月まで)705編、特許申請56件(国外5件)、班員が発表したノックアウト21-23種、解析中10数種に上り、論文以外にも、ジャーナルの記事、マスコミの特集などで頻回に取りあげられ、糖鎖に対する関心がかつてなく高まった。
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