研究課題/領域番号 |
14083101
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
内堀 基光 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30126726)
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研究分担者 |
小川 了 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (60124228)
DANIELS C. 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30234553)
山下 晋司 東京大学, 大学院・総合文化研究所, 教授 (60117728)
松井 健 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50109063)
春日 直樹 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (60142668)
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キーワード | 象徴資源 / 生態資源 / 文化人類学 / 生態人類学 / アフリカ / オセアニア / アジア / 適応 |
研究概要 |
本領域研究発足初年度の総括班としての活動の中心は、構成する計画研究班間の調整であり、あわせて情報機器(サーバー)の設置と電子化計画策定を行った。代表者間のメーリングリスト、および全研究分担者を含むメーリングリストにより領域内での情報交換網を設定し、さらにホームページを開設して暫定的な広報活動に着手した。全研究分担者による全体集会を1回、総括班集会を3回(うち2度は合宿形式)開催した。これをとおして、全体としてのフィードバックシステムの効果的な運用を可能にするシステム構築の初期段階を達成した。 また各計画研究班と並行して、アジア・アフリカ・オセアニアを中心とする諸社会の適応・変容する過程、文化変容理論・開発発展理論・人類生態と環境問題に関わる研究資料の収集を行った。また、既存の資料の電子化(pdf化)を一部完成し、公開しうるデータベースの基礎作業に着手した。 総括班の評価・理論担当分担者3名のうち1名はヴェトナムにおいて、本領域の研究の要となる空間資源と社会文化変容に関してホーチミン社会科学院との共同調査研究をおこないつつ、この機関との将来にわたる情報の交換に合意した。 研究代表者(領域代表者)は、8つの計画研究班の開催した研究会等のそれぞれに少なくとも1度は参加し、各班の研究分担者、協力者に領域全体としての指針を伝えると同時に、各班の研究の進捗状況を把握した。 理論的には総括班の内部で、人間社会による文化資源と自然資源の利用に関しての統括的な把握に向けて検討したほか、外部からの研究者を迎えて批判を仰いだ。このなかで、生態資源に比して進んでいない象徴資源についての概念的深化をはかる必要があることが指摘され、次年度の第一課題とすることで一致を見た。
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