研究課題/領域番号 |
14083201
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山下 晋司 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60117728)
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研究分担者 |
渡邊 日日 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 専任講師 (60345064)
森山 工 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (70264926)
岩本 通弥 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60192506)
窪田 幸子 広島大学, 総合科学部, 助教授 (80268507)
名和 克郎 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (30323637)
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キーワード | 文化人類学 / 文化生成 / 資源化 / 社会的利用 / 動態 |
研究概要 |
今年度は、研究の1年目で、研究体制の構築が主要な課題であった。まず10月20日東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で開かれた本特定領域研究プロジェクトの全体集会にさきだって、計画研究「文化資源の生成と利用」班の事務的な打ち合わせを行ない、研究の目的と研究組織を確認した。 その後は、3回の研究打ち合わせ会を行った。第1回目は、11月8-10日に、京都府美山町において、エコツーリズムの見学を兼ねた合宿の形式で行われ、研究の目的に対して各自が何をすべきか、全員で討議した後、堂下が日本型のエコツーリズムについて、岩本がふるさと文化再興事業と近代日本の文化政策について発表した。 第2回目は、2003年1月10日に、東京国際文化会館において、香港のゴードン・マシューズ、韓国のオクピョ・ムンを招いて、国際ワークショップとして行なった。マシューズは文化資源研究の理論的枠組みについて、ムンは自らがかかわっている韓国の文化保存と文化観光の事例について発表し、日本側からは窪田がオーストラリア・アボリジニにおける博物館建設の動きについて発表した。 第3回目は、2003年2月21-23日に、広島において行われ、葛野がフィンランド・サーミの民族文化の資源化と芸術の生成について、岡本が文化資源としての「国家ブランド化」の形成について発表した。 海外へは、2002年12月下旬から2003年1月初旬にかけて窪田がオーストラリアへ、2003年3月には、山下がイタリアを、森山がフランスを訪れ、それぞれの分担課題にそって研究打ち合わせと資料収集を行った。 以上の活動を通し、研究体制の基礎を構築し、実質的な研究をスタートさせることができた。
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