研究課題
共同研究の最終年にあたる本年度は、成果とりまとめのための調査研究に充てられた、研究分担者の田中は、合衆国で戦地と占領地における貨幣の使用法についての資料を収集し、あわせて天皇に関わる贈与の記録を調査した(2月、3月)。丸山はカナダの地域通貨の研究を継続し、国際シンポジウムや国連大学などで英文の報告をおこなった。杉山はこれまで集積してきた諸資料の分析と関連文献・資料の収集を集中的に実施した。中川はインドネシアのフローレスにて補足調査を行ない(8月、9月)、栗本は南部スーダンにおいて、内戦状況下と内戦終結後の復興期での多元的な貨幣資源の利用に関する調査を実施した(12月、1月)。そして代表者の春日は、フランスで地域通貨の関連資料を収集する(1月)とともに、研究全体の成果とりまとめに向けて学術的かつ実務的な仕事をこなした。代表者と分担者による研究会は計4回開催したが、最初の3回はそれぞれの論文構碍の発表と議論であり、4度目(2月、於長崎)には提出された原稿を読み合い最終的な執筆に向けて修正点を確認しあった。このように本研究は、すでに成果発表の準備を整えている。春日の編集による単行本『貨幣と資源』として、本年度中に弘文堂(東京)より出版される予定である。
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現代インドネシアの地方社会-ミクロロジーのアプローチ(杉島敬志・中村潔編)(NTT出版)。
ページ: 212-234
Conference Handbook24-The Twenty Fourth Conferences of The English Linguistic Society of Japan. 4-5 November
ページ: 197-202
Sustainable Cities : Japanese Perspectives on Physical and Social Structures (Hidenori Tamagawa ed.) (Tokyo, United Nations University Press)
ページ: 70-95
人環フォーラム 第19号
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海外事情 54巻4号
ページ: 77-92
グルーバル化と社会的「弱者」(平和研究)(日本平和学会編)(早稲田大学出版部) 31号
ページ: 3-21
ミクロ人類学の実践-エイジェンシー/ネットワーク/身体(田中雅一・松田素二編)(世界思想社)。
ページ: 406-423
African Study Monographs 27巻1号
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The West Meets the East in Acoustic Ecology (Imeda,T., Hiramatsu,K. and K.Torigoe eds.) (Japanese Association for Sound Ecology & Hirosaki University International Music Centre).
ページ: 16-21
実践的研究のすすめ(志水宏吉編)(有斐閣)。 (印刷中)
生きる場の人類学 : 土地と自然の認識・実践・表象過程(河合香吏編)(京都大学学術出版会)。 (印刷中)
ジェンダー人類学を読む(宇田川妙子・中谷文美編)(世界思想社)。 (印刷中)