研究概要 |
2004年7月に国際研究集会「Statistical Physics of Disordered Systems and Its Applications」(葉山,参加者110名)を本特定領域の平成16年度第1回公開シンポジュームとして企画し,関連分野の外国人招待講演者10名を招聘した.この国際研究集会のProceedingsは,学術雑誌「Progress of Theoretical Physics」から2005年4月に出版されることとなっており,研究分担者西森秀稔氏,研究代表者田中和之および計画研究代表者の一人である福島孝治氏が編集責任者として編集にあたった.また本特定領域の平成16年度のチュートリアルとして2004年9月に日本物理学会2004年秋季大会領域11シンポジューム「確率的情報処理の生み出す平均場理論の新展開」(青森),2004年10月に電子情報通信学会ニューロコンピューティング研究会における「確率的情報処理への統計力学的アプローチ・ベイジアンネットセミナー合同チュートリアル」(京都)を共同開催企画として開催し,それぞれ100名を越える参加者があった.更にサイエンス社と本総括班との協力により,当該特定領域の研究課題をテーマとするリレー連載「確率的情報処理と統計力学」が「数理科学」(サイエンス社)から2004年11月号からの10回シリーズで開始された.その執筆者10名は本特定領域の計画研究代表者である.また,2004年12月には平成16年度第2回公開シンポジューム「確率推論の数理」(仙台)を主催し,専門家向けの研究会を開催した.以上が平成16年度の本特定領域総括班の実績であるが,これらの啓蒙活動および専門家による議論の両面を通して,関連分野の研究者に対する研究成果の定着を促進することができた.
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