研究概要 |
総括班は評価グループ(研究協力者:高山一氏(東京大学・教授),土屋和雄氏(京都大学・教授),D.Saad氏(英国Aston大学・教授),D.Sherrington氏(英国Oxford大学・教授),坂野鋭氏(NTTデータ・シニアスペシャリスト),岩本貴司氏(三菱電機・グループリーダー))の評価・助言を受けながらそれを各計画研究に反映させ,平成17年度までに本特定領域の各計画研究で得られた成果を平成18年度に以下の通り総括した. (1)2006年6月に京都大学数理解析研究所で開催された研究会「情報物理学の数学的構造」に田中和之および研究分担者である西森秀稔,樺島祥介,田中利幸が出席し,本研究領域の研究成果の公開を行うとともに,情報統計力学の数学面での最新の研究成果についての情報収集を行い,本特定領域の研究成果のとりまとめに反映させた. (2)平成17年度までに本特定領域の各計画研究で得られた成果およびデータを研究分担者である西森秀稔,樺島祥介,田中利幸が各計画班の班長として整理し,計画研究代表者である田中和之に報告し,計画研究代表者である田中和之は研究成果報告書(冊子体)を作成した.同時に2006年9月に国立情報学研究所で行われた文部科学省の特定領域事後評価ヒアリングで研究成果の説明を行った (3)雑誌「数理科学」(サイエンス社)において2004年11月号からの10回シリーズで掲載した本研究領域の各研究項目の研究成果をわかりやすく紹介するリレー連載をとりまとめ,サイエンス社から確率的情報処理の教科書として臨時別冊・数理科学SGCライブラリ「確率的情報処理と統計力学--様々なアプローチとそのチュートリアル」を2006年9月に出版した.
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