研究分担者 |
塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
陶山 明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90163063)
横森 貴 早稲田大学, 教育学部, 教授 (60139722)
山村 雅幸 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (00220442)
小野 治 明治大学, 理工学部, 教授 (50130802)
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研究概要 |
分子コンピューティングは,特にDNA等の生体分子が潜在的に持っている計算能力を引き出し,計算能力を有する分子システムを構築することを目標としている.本特定領域「分子プログラミング」は,従来の分子コンピューティング研究を発展させるとともに,分子コンピューティングを実現するためのシステマティックな設計論を確立することを目指している.特に本年度は,本特定領域をさらに発展させるために,「DNAに基づく計算論的ナノテクノロジー」および「構成的生物学」という二つの大きな研究方向と,それらを先導する「新たしい計算モデル」およびそれらの設計を支える「分子プログラミング技術」という研究方向を明確にした.これらの方向を実現するために,昨年度までの「抽象分子計算系」と「実証分子計算系」の2研究項目,5計画研究に,新たに2計画研究を加え,これらを「応用分子計算系」と名づけた.これらの計画研究は,個別技術の研究を行い応用分野への貢献を目指している.以上の計画研究間を含む領域全体の連携をはかるために,およそ月に1回のペースで全体会合を行って来た.全体会合では,各分担者の研究の進捗状況を報告するとともに,ほぼ毎回,関連する分野の著名な研究者を招待して講演を依頼した.特に夏季セミナーを北大で開催し計画研究間の交流を諮った(2005年8月3-4日).また,関連の深い横森班,山下班,萩谷班が中心となって理論系研究会を開催した.FIT2005においては,本特定領域の研究を中心に,チュートリアル「分子計算のしくみ」を企画実施した(2005年9月9日).さらに年度末には,年次成果報告のための公開シンポジウムを開催した(2006年3月10日).また,ソウル大学で行われた日韓中のワークショップに多くの班員が参加した(2005年9月28-29日).
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