研究分担者 |
横山 茂之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00159229)
陶山 明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90163063)
藤井 輝夫 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (30251474)
浅沼 浩之 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (20282577)
JOHN Rose 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 科学技術振興特認講師 (00345125)
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研究概要 |
ヘアピンとバルジによる並行計算:萩谷は,ヘアピンやバルジの開裂による形態変化に基づいた分子マシンのネットワークの構築を目指して,そのコンポーネントとなる分子マシンの設計・実装を進めた.具体的には,ヘアピンおよびバルジ・ループの開裂を利用した論理ゲートと,光および温度に感応するセンサーの設計と実装を行った.分子マシンの光制御を目指した光機能性超分子の構築:浅沼は,DNAのダイナミックな形態変化を引き起こすことを目的とし,より効率的な光制御のためのアゾベンゼンの設計・合成,および,光応答性分子マシンを用いた遺伝子発現の効率的な光制御について検討した.レトロウィルスによる並行計算:陶山は,レトロウイルスがゲノムRNAを複製する仕組みを利用した自律型並行計算システムであるRTRACを構築した.翻訳系による並行計算:横山は,in vivoオートマトンのスケール拡大のための検討を行い,4塩基認識の効率をサプレッサーtRNAのストップコドン認識の効率と比較した.DNAコンピュータのためのコンパイラ:萩谷は昨年度に引き続き,線形計画法を用いてDNA計算ロボットのスケジューリングを行うコンパイラの開発を進めた.NP-96(DNA計算ロボット)の既存の制御ソフトウェアに本研究で開発したコンパイラを組み込む作業を行った.マイクロチップのための微量液体制御機構の開発:藤井は前年までに引き続き,微量液体制御機構の開発と,アクエアスアルゴリズムの実現を目指した分子メモリ・書き込み・読み出し用マイクロ流体デバイスの開発にあたった.
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