研究課題
小笠原諸島に生息する近縁種のショウジョウバエD.MelanogasterとD.Simulansnoメイティングリズムを調べてみると、全く逆のパターンを示したことから、時計遺伝子によるメイティングリズムの違いが種の保存にも影響を及ぼしていると考えられた。これらの研究成果は、交尾時間を制御する雌特異的分子機構の存在を強く示唆している。そこでこれら雌特異的時間特異的な交尾リズムを制御する分子機構の解明を研究目的とした。まず最初にショウジョウバエの雌が最も交尾率を低下させる時間CT12(夕暮れ時)において発現を変化させる遺伝子(群)を同定するため、時刻特異的RNAを抽出した。生物時計のアウトプットとして生殖、睡眠、羽化等が知られている。今回、睡眠覚醒リズムに異常があるが、羽化リズムに影響を与えない遺伝子dFMR1を欠失変異株や過剰発現株の解析より見出した。
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