研究概要 |
平成17年度の予算を繰り越し分では以下のワークショップを開催した。 2006年4月6日-7日 開催場所 北海道大学 低温科学研究所 開催課題 温暖化がシベリア・アラスカの永久凍土に与える影響-特に温暖化効果ガスの放出に関連して- 科研費による招聘で以下の海外研究者を招聘し、ワークショップに参加した。 Prof.S.L.Huang University of Alaska Fairbanks USA Dr.Andrei A.Alfred Wegener Institute, Potsdam Germany Dr.Anatoly I.Sukhinin V.N.Institute of Forest SBRAS, Krasnoyarsk Russia Dr.Vladimir Solovyev Institute of Cosmophysical Research and Aeronomy SBRAS, Yakutsk Russia 日本側は科研費分担者他15名が参加した。ワークショップで紹介されまた検討された主な内容は以下の通りである。 アラスカでは温暖化による永久凍土の融解が促進しているが、各種物理探査によりその内部構造の変質が明らかになった。シベリアでの1万年以降の気候変動による植生の変遷とそれが森林火災の履歴に与えた影響が花粉分析から明らかになった。また最近のシベリアでの森林火災の発生状況をNOAAとMODISで分析し、火災による二酸化炭素の放出見積もりを行った。その結果、シベリアタイガは二酸化炭素の放出源となっていることが分かった。
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