研究課題/領域番号 |
14102024
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 源之 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (40178778)
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研究分担者 |
ティモフェイ サバリエフ 東北大学, 東北アジア研究センター, 助手 (10372286)
馮 しゅあん 東北大学, 東北アジア研究センター, 非常勤研究員
下井 信浩 東京工業高等専門学校, 助教授 (10300542)
周 正舒 東北大学, 東北アジア研究センター, 客員研究員
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キーワード | 地雷探査 / 地中レーダ / GPR / レーダポーラリメトリ / 光電界センサ / バイスタティックレーダ / アレイアンテナ / クラッタ除去 |
研究概要 |
バイスタティックレーダ計測システム 本研究では地雷検知において、地表面で重量のかかるレーダ装置を移動しながら計測する代わりに、送信アンテナを固定し、小型の受信アンテナのみを移動するバイスタティックレーダ法を提案している。本年度は前年度開発した光電界センサを用いたハードウエア開発ならびに信号処理技術を発展させ、タイムドメインで高速なデータ取得が可能なシステムを開発した。これにより従来1m四方を計測するのに数時間要したのが20分程度にまで短縮できた。また、乾燥した砂に埋設されたプラスティック模擬地雷の可視化に成功した。 地雷による電磁波散乱実験 本研究では人工物である地雷と小石のような自然物からの電波散乱の性質の違いを利用して地雷検知を行おうとしている。計測対象がアンテナに接近しているため、レーダシステムとして、送受信アンテナ間結合の低減が必要となっている。ビバルディアンテナに遮蔽板を加えることで特性の大幅改善に成功した。 ハンドヘルドレーダ・金属探知器システム これまで機械的走査を行って実験してきたモノスタティック型のレーダに関してもハンドヘルドでありながら位置情報を取得できるシステムを開発し、地雷検出模擬実験を行った。このために小型インパルスレーダを開発すると同時に金属探知器の応用について検討し、試作システムを完成させた。 開発するシステムはODA資金により、アフガニスタンでの現地評価実験を2004年12月に実施し、現地地雷除去作業員、国連地雷除去グループなどにデモンストレーションし、有効性を確認して頂くと共に、今後の研究開発に関する意見をいただいた。
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