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2004 年度 実績報告書

中世インドの学際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14201003
研究機関(財)東方研究会

研究代表者

前田 專學  財団法人東方研究会, 総括研究員 (40011366)

研究分担者 山下 博司  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (20230427)
水野 善文  東京外国語大学, 南・西アジア課程, 助教授 (80200020)
保坂 俊司  麗澤大学, 国際経済学部, 教授 (80245282)
田辺 和子  財団法人東方研究会, 研究員 (20217102)
堀内 伸二  財団法人東方研究会, 研究員 (20271504)
キーワードシャンカラ / 六カルタ / 獅子座三十二話 / 『カーランダ・ヴューハ』 / 曼茶羅図像法 / ヒンドゥー・イスラム融合思想 / タミル・キリスト教 / ジャータカ
研究概要

前田專學は、研究を総括しつつ、シャンカラにおける仏教思想について研究を行った。丸井浩は、インド哲学の常識を再検討する立場から、Jayantaの「六タルカ」について検討した。佐藤裕之は、定義の語義について比較研究するために、インド哲学の文献、特にニヤーヤ学派とヴァイシェーシカ学派の文献を中心に"laksana"の用例を可能な限り集め、検討した。水野善文は、13世紀、サンスクリット語によってまとめられた説話集『獅子座三十二話』(別名『ヴィクラマ王の所行』)の読解を中心に研究を進めた。戸田裕久はカシミール・シヴァ派と通称されるシヴァ教の一学派であり不二一元論的な教説で知られるトゥリカ派(Trika)の思想研究を推進した。佐久間留理子は、インドにおいて成立した観自在菩薩の経典『カーランダ・ヴューハ』が、ネパールにおいていかに受容されたのかを解明する基礎的な研究として、ネパールで作成された装飾写本を取り上げ、図像学的研究を行った。小野基は、仏教論理学における「他者のための推論」の概念の中世的展開を研究した。林慶仁は、仏教認識論の立場からYamaAri注釈の基本的立場を研究した。田中公明は、Nagabodhiの曼茶羅の度量法について検討した。金漢益は、スリランカ仏教のついて再調査し、文献の整理も行った。保坂俊司は、インドにおいて調査を行い、あわせて中世における宗教融合思想について研究した。山下博司は南インドにおける初期カトリック宣教及び初期のタミル・キリスト教文学とヒンドゥー文化-タミル・ムスリム文学、イスラム文学との関係を研究した。田辺和子は、タイ国の貝葉写本におけるジャータカ部分の比較研究を、現地調査を含めて行った。堀内伸二は、インド仏典の漢訳に於ける問題について研究した。また、本年度も引き続き研究会を2回行い研究者同士の情報交換を行い、また公開の研究成果発表会を一回開催した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] "The Late Pro. Hajime Nakamura's Works in Japanese," Buddhist Thought and Culture.2005

    • 著者名/発表者名
      前田専學
    • 雑誌名

      With Special Reference to the Thoughts and Works of Pro.Hajime Nakamura

      ページ: 133-148

  • [雑誌論文] ヒンドゥー・イスラム融和思想とその現代的意義2004

    • 著者名/発表者名
      保坂俊司
    • 雑誌名

      宗教研究 341

      ページ: 157-179

  • [雑誌論文] Nagabodhi‘s Sri-Guhyasamajamandalopayika-vidhiにおける5種のaksepaについて2004

    • 著者名/発表者名
      田中公明
    • 雑誌名

      東洋文化研究所紀要 146

      ページ: 109-130

  • [雑誌論文] 混在する宗教、融合するエスニシイティー2004

    • 著者名/発表者名
      山下 博司
    • 雑誌名

      東方 19

      ページ: 25-39

  • [図書] ヒンドゥー教-インドという<謎>(遺書メチェ299)2004

    • 著者名/発表者名
      山下 博司
    • 総ページ数
      251
    • 出版者
      講談社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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