研究分担者 |
島尾 新 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (80170926)
鈴木 廣之 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 美術部・日本東洋美術研究室, 室長 (00132704)
大塚 英明 日本大学, 文理学部, 教授 (10102633)
岡田 健 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター・保存計画研究室, 室長 (40194352)
田中 淳 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 美術部・黒田記念近代現代美術研究室, 室長 (00163501)
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研究概要 |
「モノ」の移動を追うことで、価値形成のダイナミズムを分析し、「モノ」の現在を解明することを目的としている。今年度は、初年度に行った基礎的作業に基づき、本格的な研究を始めた。 1.資料の収集 イラク戦争開戦直前の国連でのゲルニカのタペストリー隠蔽事件についての資料収集をはじめ、ピカソやゲルニカ関係の研究論文、書籍などを収集、分析した。(林) 日本における西域美術受容史をテーマに、大谷探検隊のインド、チベット、雲南等における足跡に関する資料収集を行った。(中野) W・アンダーソンら明治期の欧米人による日本美術関連書籍の調査を行った。(鈴木) 2.国内外における調査 H15.7.2、H15.10.23、国際交流基金図書室・大阪府中央図書館にて明治期の日本美術関連欧米書籍の調査。(鈴木) H.15.7.17-19、山口県文書館にて、雲谷派関係文書の調査。(綿田) H.15.7.26-31、H15.5.9.17-20、高萩市大高寺、福岡市本岳寺において日本伝来朝鮮仏画の調査。(井手) H.15.7.26-31、H.15.9.17-20、福岡市崇福寺・福岡県立図書館にて雲谷派作品・雪舟関係文献の調査。(綿田) H.15.8.11-9.5、ピカソとゲルニカ関係の資料調査。ピカソ美術館、国立図書館(パリ)、王妃ソフィア美術館の図書館(マドリッド)、ステデリック美術館(アムステルダム)を中心に、資料の収集。(林) H15.11.12-15、福岡市、久留米市、八女市、多久市、唐津市で、青木繁、坂本繁二郎、古賀春江の事跡調査。(田中) H.15.11.18、ポーラ美術館で日本近代絵画の作品調査。(山梨) 3.収集資料のデータ化 ジョージ・キューブラー著『The shape of time』(Yale University Press,1962)の精訳作業を終了した。(中谷) 日本伝来朝鮮美術総目録・禅林墨蹟データベースに頂相、詩画軸等の絵画資料から、画賛資料を追加した。(井手) 集古会(M29 S18)の出品物の入力。大正12年分まで入力を終え、入力件数が約9,200件に達した。(内田) 雪舟文献目録作成に向け、基礎情報の入力(約2,200件)を行った。(綿田) 4.問題の共有化 第26回文化財の保存に関する国際研究集会「うごく モノ.時間・空間・コンテクスト.」(H14.12.4 6、於東京国立博物館)における研究発表が報告書にまとめられた。(鈴木、内田、林、井手、宮田、田中、中谷)
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