研究課題/領域番号 |
14201032
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田島 公 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (80292796)
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研究分担者 |
加藤 友康 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00114439)
末柄 豊 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (70251478)
月本 雅幸 東京大学, 大学院人文科学系研究科, 教授 (60143137)
吉岡 眞之 国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 教授 (90290858)
島谷 弘幸 東京国立博物館, 文化財部, 課長(研究職) (90170935)
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キーワード | 禁裏文庫 / 公家文庫 / 京都御所東山御文庫 / 古典籍画像のデジタル化 / 蔵書目録 / 目録学研究 / 伏見宮家本 |
研究概要 |
(1)宮内庁侍従職と書陵部の許可を得て作成した東山御文庫本と伏見宮家本のCD-ROM収録のTIFF形式画像ファイルの内、画像ファイル(TIFF番号)とExcelで作成した1画像ごとの内容目録を連関させ、個々の画像にジャンプ出来るHTML形式のデジタル目録のシステムを開発し、サンプルとして、東山御文庫勅封180-1-19『洞院家記』の1画像ごとのデジタル目録を作成した。 (2)整理が終了した全ての宮内庁書陵部所蔵伏見宮本の「目録(稿)」を完成するとともに、2000年度以降に新たに撮影・公開された東山御文庫本マイクロフィルム目録の補遺を作成した。 (3)共に高松宮家旧蔵で、東京大学史料編纂所所蔵及び国立歴史民俗博物館所蔵の『御湯殿上日記』を調査・検討し、両者の関係を含め、『御湯殿上日記』の伝来を解明した。 (4)古代から近世までの天皇家ゆかりの文庫・宝蔵の歴史や収蔵目録の性格について解明し、特に後自河院以降の蓮華王院宝蔵、後花園天皇期の禁裏文庫、甘露寺親長の書写活動と中世の禁裏文庫との関係、後光明天皇期の禁裏文庫、などについて新知見を得た。 (5)宮内庁侍従職の許可を得て、秋の曝涼期間に京都御所東山御文庫の調査を行うなど、禁裏・宮家・公家文庫収蔵史料の調査・個別研究を行い、特に東山御文庫本「地下文書」・「鴨社文書」・『続日本後紀』、高松宮家本『伏見殿文庫記録目録』・『定能卿記 安元御賀記』、九条家本『延喜式』・『官奏抄』、西尾市岩瀬文庫所蔵柳原家本『官本目録』などについて、詳細な検討・史料紹介(翻刻)などを行った。
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