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2004 年度 実績報告書

近代日本における戦争紀念碑と戦没者慰霊についての地域社会史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14201035
研究機関中京大学

研究代表者

檜山 幸夫  中京大学, 法学部, 教授 (40148242)

研究分担者 大友 昌子  中京大学, 社会学部, 教授 (30060700)
斎藤 聖二  茨城キリスト教大学, 文学部, 教授 (10306102)
櫻井 良樹  麗澤大学, 外国語学部, 教授 (90211268)
加藤 聖文  国立国文学研究資料館, 助手 (70353414)
松田 京子  南山大学, 人文学部, 助教授 (20283707)
キーワード戦争紀念碑 / 戦没者慰霊 / 軍人墓 / 軍人基地 / 忠魂碑 / 軍用墓地 / 烈士墓 / 護国神社
研究概要

本年度は、戦争紀念碑と戦没者慰霊に関する研究に対する新たな歴史理論と「もの資料」に関する史料論・調査方法論の構築を目指し、研究会と現地調査を行った。
主要な現地調査地乃至施設等は、(A)関係機関・施設では、北海道・青森・大分・京都・宮崎の各道府県の護国神社と飫肥招魂社を、寺院では三井寺・東福寺・藤岡市龍源寺・金沢市真成寺を、軍用墓地では、大津・豊橋・深草・真田山・谷・梅ヶ丘・志手ヶ丘・永吉の各陸軍墓地と佐世保海軍墓地を、女満別町・墨俣町や京都市伏見区などで軍人墓地を、(B)地域では、北海道、青森県、群馬県、長崎県、宮崎県、鹿児島県内の市町村などである。(C)海外としては、引き続き中国の上海市、南京市、湖南省長沙市・衡陽市他、広東省広州市、雲南省保山市・昆明市・騰冲市などで、日本軍関係の記念碑と墓碑並びに抗日及び革命紀念碑・烈士墓の調査を行った。
これらの調査では、主に(1)浄土真宗西南戦争紀念碑及び忠魂堂跡(大津市)において初めて考古学的方法による完全調査と記録を行い調査記録方法の実践理論や、三井寺に奉納されている聯隊武運長久凱旋祈願奉納額の追跡調査による「もの資料」の調査方法論を纏め、(2)奄美大島及び喜界町における調査で、戦没者慰霊の民俗学的方法論と理論の限界と新たなる歴史学的方法論と理論を構築し、(3)長崎県対馬では陸軍墓地(国家)における慰霊と地域社会乃至遺族による慰霊との宗教的関係と相互非干渉的関係を、(4)軍用墓地(主に陸軍墓地)については戦前期と戦後期との非連続性を明らかにし、(5)地域社会における軍人墓地と靖国問題との乖離的関係を証明し、(6)中国における対日靖国問題に対する問題理解には、中国社会における抗日記念碑・烈士慰霊の強い政治性を理解することが必要であることなどを明らかにすることができた。なお、紀念碑や墓碑などの「もの資料」の電子情報化について検討した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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