研究課題/領域番号 |
14201036
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
冨谷 至 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70127108)
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研究分担者 |
矢木 毅 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (00252510)
岩井 茂樹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40167276)
赤松 明彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (80159326)
古勝 隆一 千葉大学, 文学部, 助教授 (40303903)
伊藤 孝夫 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (50213046)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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キーワード | 死刑 / 絞殺 / 棄市 / 斬首 / 誅殺 / 律 / 刑罰 / 予防刑 |
研究概要 |
「東アジアの法と社会」という研究題目の下、4年間に渡って続けてきた我々の共同研究の成果として、以下の成果を報告する。 第一は、国内国外で二度にわたって国際シンポジウムをおこない、東アジアにおける空間的、時間的座標のうえに死刑・死罪を考え、各時代、各地域の相違が浮き彫りにされたことである。その適用理念は、応報にあるのではなく、一に予防と威嚇にあることである。それは今日の中国の死刑に実態をみれば、罪と罰が均衡をかくこと、死刑廃止の議論が希薄であることからもわかる。各担当者の課題を深めて論文にした当研究の成果報告『東アジアにおける死刑』(科学研究費成果報告:冨谷篇)において、かかる東アジアの死刑の歴史的背景、本質が明らかにされている。報告書には、スウェーデンのシンポジウムには、参加できなかった藤田弘夫、岩井茂樹、周東平の各論考の収録し、社会学の視座からの死刑問題の考察、現代中国の死刑制度をテーマとする。さらに報告書は、さきの平成15年のセミナーの報告も加えたもので、英語でなされたセミナーの報告は、英文で、その後の主として日本側の研究分担者、および周東平論文は日本語で掲載している。なお、本研究のさらなる成果として、京都大学学術出版会から、平成19年に『東アジアにおける死刑』(仮題)を出版する予定である。我々の研究成果が今日の日本の死刑問題を考える上で、寄与できるのではないかと自負している。
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