研究課題
基盤研究(A)
本研究は、平成10年度〜13年度に実施した科学研究費補助金基盤研究(A)(2)「日本出土原始古代繊維製品の集成及び基礎的研究」(研究代表者:松浦宥一郎)の継続研究である。まず、前回に引き続き、遺跡出土繊維の時代別・地域別の集成を、刊行されている発掘調査報告書によって全国的に行った。今回は、奈良文化財研究所所蔵の発掘調査報告書のうち、平成13年度までに調査した東京国立博物館蔵のものと重複するものを除いた約2万冊の発掘調査報告書で、前回の欠を補うための作業を行い、日本原始古代遺跡出土の繊維製品および紡織器具関係の資料集成を行った。出土繊維の種類、それぞれの出土状態および遺存状態、繊維付着の遺物の種類と付着繊維との関係等の実態を把握することにっとめた。調査・検索事項については従来どおりで、資料カードに記述して資料台帳を作成し、データベース化をはかった。国内の遺跡出土繊維関係資料の現地調査は、九州、富山、北海道を中心に行った。特に、宮崎県内古墳出土繊維資料の調査は、前回に引き続き集中的に行い、多数のデータを収集した。日本の原始古代と関係の深い韓国内の遺跡出土繊維関係資料の現地調査も継続して行い、新羅・百済・加耶の地域の資料調査を行い、日本との比較資料を得た。なお、平成14年度に任孝宰氏(ソウル大学校教授)、平成15年度に林永珍氏(全南大学校教授)、崔完奎氏(圓光大学校教授)、平成16年度に河文植氏(世宗大学校教授)を招いて、古代の繊維について情報交換を行った。なお、研究成果の一部として、『季刊考古学』第91号(2005)の特集「原始・古代の出土繊維」のなかで、数人の研究分担者による論文が発表された。最後に、以上の成果をまとめて成果報告書を作成した。
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城の本2号墳
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玉丘古墳群II-亀山古墳2・笹塚古墳-
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Shironomoto Tumulus 2
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