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2004 年度 実績報告書

蔵書形成を視点とした戦国毛利氏の文芸についての基礎的研究と旧蔵書目録の作成

研究課題

研究課題/領域番号 14201048
研究機関県立広島女子大学

研究代表者

樹下 文隆  県立広島女子大学, 国際文化学部, 教授 (70195337)

研究分担者 秋山 伸隆  県立広島女子大学, 国際文化学部, 教授 (60142337)
石川 一  県立広島女子大学, 国際文化学部, 教授 (80193283)
菅原 範夫  県立広島女子大学, 国際文化学部, 教授 (90117010)
西本 寮子  県立広島女子大学, 国際文化学部, 教授 (70198521)
五條 小枝子  県立広島女子大学, 国際文化学部, 助手 (20118045)
キーワード毛利元就 / 戦国毛利氏 / 毛利本 / 能楽資料 / 台湾大学図書館 / 大和宗恕 / 里村紹巴 / 物語享受
研究概要

1.昨年度に引き続き山口県文書館・内閣文庫・東大史料編纂所等において、防長諸藩の家臣及び関係社寺の蔵書目録類を調査し、その一部をデジタル写真によって収集した。調査・収集の成果をアルバイトの協力を得て整理し、内容を検討しつつパソコンに入力する作業を行った。
2.すでに研究の及んでいる毛利氏旧蔵典籍やその関連資料について調査し、法政大学能楽研究所等の毛利氏旧蔵能楽関係資料を電子複写等で収集し、特に鈔写謡本の系統について調査した。
3.各地に蔵される毛利氏関連史料を調査し、戦国毛利低の文芸活動に関わる記録を抽出する作業を行った。
4.戦前に毛利公爵家から旧台北帝国大学に古典籍が寄贈されたという確実な情報に基づき、台湾に赴いて実態調査を行った。国立台湾大学図書館については、毛利家旧蔵本には蔵書印がないこともあって、日本古典籍の現蔵「桃木文庫」と紛れていると思われる。図書分類シールなどの調査を依頼したが不十分であるので、再度調査が望まれる。
5.それぞれの担当範囲において、国文学研究資料館・国会図書館・早稲田大学図書館・都立中央図書館等に赴き、毛利氏旧蔵書のうち貴重古典籍について、その実態の確認・検討作業を行った。その結果、毛利氏周辺には、連歌師の里村紹巴とその周辺人物との関係の深さを推測させるような未発掘の資料が伝わっていた可能性が浮かび上がってきた。とりわけ物語関係資料については、『源氏物語』以外の物語の存在が一般に知られていないこともあって、その可能性が皆無ではないと思われる。また、室町幕府の奉行人であり芸能・文化面で顕著な活動をした大和宮内が晩年に毛利家に関係を持ち、本業である軍学でその子孫が毛利家に仕えていたことが判明した。同時に大和家文書を収集することができた。今後は戦国毛利家による文化活動に大和宮内の果たした役割を解明すべく、調査を進める予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 誰が読んだのか-江戸時代の『とりかへばや』享受-2005

    • 著者名/発表者名
      西本 寮子
    • 雑誌名

      日本文学 54

      ページ: 60-63

  • [雑誌論文] 近世初期幕府の貨幣政策と長州藩2005

    • 著者名/発表者名
      本多 博之
    • 雑誌名

      広島女子大学国際文化学部紀要 13

      ページ: 216-234

  • [雑誌論文] 『浜松中納言物語』から『とりかへばや』へ-菅原考標女の表現の世界の継承-2004

    • 著者名/発表者名
      西本 寮子
    • 雑誌名

      更級日記の新研究-考標女の世界を考える-(和田律子・久下裕利編)(新典社)

      ページ: 304-331

  • [雑誌論文] 中近世移行期安芸厳島における銀の浸透と米の機能2004

    • 著者名/発表者名
      本多 博之
    • 雑誌名

      日本史研究 504

      ページ: 59-76

  • [図書] 『竹むきが記』研究2004

    • 著者名/発表者名
      五條 小枝子
    • 総ページ数
      437
    • 出版者
      笠間書院

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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