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2005 年度 実績報告書

日本・中国・ヨーロッパ文学における絵入本の基礎的研究及び画像データ・ベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 14201049
研究機関実践女子大学

研究代表者

佐藤 悟  実践女子大学, 文学部, 教授 (50178729)

研究分担者 横井 孝  実践女子大学, 文学部, 教授 (60166866)
仲町 啓子  実践女子大学, 文学部, 教授 (80141125)
内田 保広  共立女子大学, 文芸学部, 教授 (10044736)
高木 元  千葉大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00226747)
キャンベル ロバート  東京大学, 大学院・総合文化研究所, 助教授 (50210844)
キーワード挿画 / 『わかくさ物語』 / 『新撰大団扇』 / 『絵入源氏物語』 / 国際交流 / 『芥子園画伝』 / 薄物正本 / 鈴木春信
研究概要

本年度は昨年度の調査で発見された『近世奇跡考』草稿本についての調査を継続し、十一月に開催された日本近世文学会秋季大会(於奈良女子大学)において「『近世奇跡考』草稿本について」として、研究代表者佐藤悟と研究協力者クリストフ・マルケの共同発表をおこなった。さらに佐藤、内田保広、高木元、マルケはパリ国立図書館を中心とする調査を行い、延享から安永に至る歌舞伎関係の半太夫節、長唄等の薄物正本の調査・研究をおこなった。同時にこれらの薄物正本のデータベースを製作した。これらの過程で薄物正本表紙に描かれた挿絵と一筆斎文調や鳥居派の描く役者絵との関連を示すものが発見された。またパリにおいては『わかくさ物語』の寛文板と天和板が異板であり、挿絵も描き直されていることが判明した。同書や『たなばた』等の江戸板の挿絵本の調査を重点的に行った。また美術史研究所のデュッセ旧蔵日本絵本の研究を行った。
佐藤はシカゴ美術館学芸員ジャニス・カッツの協力のもと、シカゴ美術館において、日本では全く知られていない、宝永頃の刊行と考えられる江戸板の浮世草子『新撰大団扇』や新出の黒本青本の調査を行い、研究を継続している。
実践女子大学文芸資料研究所を中心とした研究において、仲町啓子は『芥子園画伝』の和刻本についての成果を纏め、横井孝は『絵入源氏物語』を中心とした研究を行った。上野英子は『源氏小鏡』についての調査を継続中である。佐藤は『華よそほひ』を遊女絵本の中に位置づけ、同書を写真版と翻刻に拠って紹介した。
また鈴木春信画集により、春信錦絵のデータベースの作成を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 『正本製』三編をめぐって2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 悟
    • 雑誌名

      国語と国文学 83・5

      ページ: 14-28

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 芥子園画伝の和刻をめぐって2006

    • 著者名/発表者名
      仲町啓子
    • 雑誌名

      実践女子大学文芸資料研究所『別冊年報』 X

      ページ: 20-45

  • [雑誌論文] 『トリストラム・シャンディ』のホーガスによるイラストレーションについて2006

    • 著者名/発表者名
      島 高行
    • 雑誌名

      実践女子大学文芸資料研究所『別冊年報』 X

      ページ: 1-14

  • [雑誌論文] 『華よそほひ』考2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 悟
    • 雑誌名

      実践女子大学文芸資料研究所『年報』 25

      ページ: 50-108

  • [雑誌論文] 物語文学整版本の挿絵における転用・流用の問題-山本春正『絵入源氏』を通して2005

    • 著者名/発表者名
      横井 孝
    • 雑誌名

      実践国文学 68

      ページ: 1-18

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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