研究課題/領域番号 |
14202002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
福井 秀夫 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (60251633)
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研究分担者 |
玉井 克哉 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20163660)
久米 良昭 那須大学, 都市経済学部, 教授 (60316643)
畠中 薫里 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (10265556)
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キーワード | 都市計画・建築規制 / 不動産競売 / マンション建て替え / ロードプライシング / 都市交通 / 大気汚染 / 環境負荷 / 法と経済学 |
研究概要 |
1.法制史・判例史の文献資料収集整理 都市計画・建築規制に関する法律を対象に、法改正関連資料(審議会資料、国会審議議事録、改正法の運用等に係る通達、判例等)を収集整理し、規制等に係る立法意図を明らかにするとともに、立法者及び裁判官が、問題点の所在をどのように認識し、それをどのように解決しようと考えていたかに関する理念を解明した。 2.土地利用・環境の法と経済学的分析 (1)コースの定理適用による法制分析 不動産競売制度及びマンション建替え制度に関して、コースの定理を敷衍して得られた法政策への知見を適用し、私人間の取引費用にどのような影響を与えているかを定性的に分析した。さらに取引費用を削減するとの立法意図が実現しているか否かを検証するとともに、法改正課題を摘出した。 (2)社会的費用便益分析の適用による法制分析 都市インフラ負荷のコントロールに関する現行の規制内容及び手段が市民生活・企業活動に与える影響を分析した。さらに外部不経済の程度に応じて規制し、外部経済の程度に応じて奨励するほど、社会的便益は増大し、社会的費用は縮小するとの観点から、その立法意図が実現しているか否かを検証するとともに、法改正課題を摘出した。 3.モデル構築のためのデータベース構築 土地利用及び環境の融合領域における法規制がもたらす社会的影響を計測するモデル開発のため、東京大都市圏(1都3県+茨城県南部)実態データを収集し、ネットワークサーバー上で稼働するデータベースを構築した。
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