研究分担者 |
本多 佑三 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80137249)
小巻 泰之 日本大学, 経済学部, 助教授 (80339225)
加納 悟 一橋大学, 経済研究所, 教授 (50114971)
脇田 成 東京都立大学, 経済学部, 助教授 (60242046)
宮川 努 学習院大学, 経済学部, 教授 (30272777)
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研究概要 |
本研究グループでは,景気循環のメカニズムを理解するとともに,その局面転換をいち早く予測するモデルの構築を目指している。今年度は4年間にわたるプロジェクトの初年度であったが,過去から継続してきた研究からの成果の結実も含めて,今後に向けて明るい見通しとなる成果が得られた。 本研究グループは,1、景気指標に関する理論的研究,2、日本経済のデータ分析,及び3、景気指標の作成,の3つのサブグループに分けて行う段取りになっているが,いずれのサブグループについても進展がみられた。研究分担者及び時にグループ外の研究者も含めて行ってきた定例研究会は,日本経済研究センターのご協力もあり,月例に近い頻度で開催し,研究者の個人研究や共同研究の報告に加えて,その時点その時点での日本経済の現況判断も討論してきた。また,全体会議としてのコンファレンス(1月24-26日,於鹿児島)やサブグループのミーティング(11月16-17日,於神戸)も開催したが,これらは予定の回数には達しなかった。 より詳しい研究実績としては,2003年中に刊行される運びの論文集である,浅子和美・福田慎一編『景気循環と景気予測』(東京大学出版会)に所収予定の12篇の論文が,景気循環の基礎理論,景気判断モデルと景気予測,景気指標の新たな展開,のいずれかの範躊に入るように企画されたように,景気循環に関するまとまりのあるものとなっている。更には,鹿児島におけるコンファレンス時には,次年度以降力を入れる分野として,景気局面の俊敏な判断のための方策,real timeで利用可能なデータを用いた景気判断の善し悪し,政策効果を取り除いた景気指標の作成,などの可能性を討論した。
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