研究課題/領域番号 |
14204018
|
研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
吉田 道利 国立天文台, 光学赤外線天文学・観測システム研究系, 助教授 (90270446)
|
研究分担者 |
柳澤 顕史 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 助手 (90311183)
泉浦 秀行 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 助手 (00211730)
中田 好一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80011740)
岡田 則夫 国立天文台, 天文機器開発実験センター, 助手 (20311178)
清水 康広 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 助手 (60143517)
|
キーワード | 天文学 / 赤外線天文学 / 銀河系 / 広域サーベイ / ミラ型変光星 / 天体距離決定 |
研究概要 |
平成15年度は、超広視野赤外カメラシステムの全体構成の製作を進め、このカメラシステムの根幹となる近赤外広視野カメラの光学系を覆う真空デュワーおよびそれを望遠鏡に装着するための取り付け機構の設計・製作を行った。このカメラは波長2.5μmの赤外線まで十分な感度を持たせるために、光学系全体が真空デュワーとなっており、80Kまで冷却できる仕様となっている。製作したデュワーはこの冷却仕様を満たすことがわかった。さらに、検出器駆動回路の試験を行った。検出器はテスト用としてHawaiiアレイ(1024画素×1024画素)のエンジニアリングモデルを用いて、国立天文台ハワイ観測所で開発されたMessiaVシステムにて駆動するシステムを製作・試験し、良好な駆動ができることを確認した。また、91cm望遠鏡の機械構造および駆動系の改造プランを詰めて、詳細な設計を行った。この他、観測可能性の詳細検討、新たな観測目標の検討とサーベイ領域の策定を行った。諸外国の近赤外観測装置開発の動向を探り、技術的情報の交換を行うため、数回の海外出張を行い実地調査および研究交流も行った。
|